フィッティング のあれやこれ ~ハンドル幅の決め方~

連日投稿の野々山です。

本日のお題はこれ!
ハンドル幅の決め方です!

それではツラツラと書き述べていきましょう~


ハンドル幅の考え方

突然ですが、皆さんに質問です。

Q. ハンドル幅はどのように決めていますか?

この質問は、ユーザーさんには酷な質問ですかね。。。

自転車屋さんに決めてもらっているから~。と答えが返って来そうな感じがしますね。
当店スタッフでも意見が割れています。

ハンドル幅の問題はタイヤ幅に依存しますので絶対の数字(考え方)ではありません。

しかし、腕・肩・二の腕などに大きく影響を与えますので、しっかりと叩き台を作る事は大事です。

全てのハンドルの事に当てはまりませんが、ドロップハンドルだけはこのように設定しています。

肩幅+1cm

この言葉を合言葉のように覚えて置いて下さい。


ロードバイクの考え方

ロードバイクでは、肩幅と同じハンドル幅が良いと言われています。

僕もそのように思います。

「肩幅と同じ幅」にする理由は、エアロ効果を高める事脇を締めてポジション(姿勢)を安定させる事などが理由として挙げられます。
デメリットとして、ダンシングがしづらいという話を耳にしますが、使っていると慣れます。

しかし、初心者の方にはそうはいきません!

初心者の方は、ハンドルは操作するもの。と思われている方が多くいらっしゃるためです。

ロードバイクでハンドル操作を行うシーン低速度域のコーナーを曲がる時のみです。

しかし、初心者の方は速度に対する慣れがないため、実際のロードバイクの速度域では走行しません。

そうなると不安定な状態になりますので、ハンドル幅を肩幅+1cmに設定し、安定性を高めつつ、ダンシングもしやすくします。
たかだか1cmですが、この効果は非常に大きいです。

ちなみに、、、

2cmや3cmではなく1cmにこだわる理由ですが、ハンドル幅を広げ過ぎると肩凝り二の腕の疲れ胸筋の疲れなどが出ます。

腕立て伏せの、掌の幅を広めにした時と同じですね。
安定はしますが、肘(ひじ)を曲げると疲れが増すというやつです。

肩幅+1cmというのは、そういった不都合が出にくいギリギリの幅なんです。


ロードバイクのハンドル幅の測り方

「前へならえ」をしてもらいます。 この幅を計るとちょうど肩幅と同じ数値になります。

徳さんのメジャーの持ち方が違います!正しくは、黄色のラインの幅です。

これは、親指と人差し指の間がブラケットを握る場所だからです。

肩幅で計測する場合は、肩峰と上腕骨の繋ぎ目辺り(上腕骨頭)の幅を計ります。
徳さんのこの幅は400mmですのでハンドル幅は40cmを使用してもらいます。


クロスバイクの考え方

クロスバイクではロードバイクと考え方が違います。

乗車時に身体が起きるという事も理由ではありますが、ハンドルの持ち方も違います。
そして、タイヤの幅も広くなります。

また、自転車のジオメトリー(寸法)も違い、低速度域では安定します。
逆に高速度域では不安定になります。
(低速度・高速度の程度は人によっても違いますので数値では表しかねます)

クロスバイクはこの高速度域で不安定になる関係で、ハンドル幅を広く設定しています。
大体は、交通ルールを守る関係で60cmまでのハンドルが付いています。

これでも広い!という方がいるにはいます。
僕も同じようにフラットハンドルの幅を変更しているので。。。


クロスバイクのハンドル幅の測り方

少し長めのタオルを用意して下さい。

写真の様に左右の手でタオルを握ります。
この握ったタオルを中心に左右に腕を振ります。

アホみたいな事をしているように思いますが、これがハンドル幅の測定に使えるんです。

幅の狭い状態と幅の広い状態で同じことをすると違和感が出るはずです。
この違和感があるのは幅として設定してはダメな幅です。

何となく握った幅が案外ちょうど良かったりするのですが。
今回の徳さんのハンドル幅はロードと違って56cmと出ました。

これが違和感なく握れる幅となっています。

何度も言っておきますが、タイヤの幅によってハンドル幅は変わります。
ですので、今ついているハンドルの幅を狭く握ったりして乗ってみると分かるはずです。

僕の経験上、購入から特にいじっていない方でヨクヨク考えたら、グリップの端から端を握っていない方が多いはずなんです。

恐らく、1cm~2cmくらい余らせて握っているはずです。
ちなみに僕のフラットハンドルの幅は54cmです。


シクロクロスの考え方

現在では人気の競技となっているシクロクロスでは、ハンドル幅のルールとして50cmを越えないドロップハンドルであるというのがあったりします。

シクロクロスでは、マッドコンディションを走る関係で、広めのハンドルを選択する事が多いように見受けられます。

僕はシクロクロスでの走行実績がありませんので、確かな事は言えません。
しかしロードバイクでマッドコンディションを走った時の感じで考えると、ロードバイクで選択したハンドル幅よりもワンサイズ幅の広いモノを選択すると良さそうです。


MTBの考え方

マウンテンバイクほどハンドル幅の選択が難しいモノはないと思います。

未だにマウンテンバイクだけは自分でもどこが良いのか良く分かりません。
というのも、タイヤの幅に影響を受け、ホイールのサイズにも影響を受け、走るフィールドにも影響を受ける為です。

ここの選択のお話は出来ませんが、参考までに以下の情報を載せておきます。

ハンドルの幅はクロスバイクと同じそれ以上の長さが望ましい。
MTBのハンドルは切って使うものなので、長いハンドルを購入し、徐々に短くして使う事が◎

ハンドルの幅を狭くする。 → 登坂時に引手が使え、登りやすくなる。
ハンドルの幅を広くする。 → 操作性が向上する。

参考になるか分かりませんが、こんな内容があります。

もちろん、ステムなどの長さも大きく関係してきますので、全てをハンドルに頼るのはオススメしません。


今回は、ハンドルの測定方法と車種別ハンドルの考え方を書きました。

次回は、フレームサイズの選び方なんかを書きましょうかね~

 

本日のブログ担当:野々山

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