フィッティング のあれやこれ ~ステム角~

今日は久し振りにフィッティングのお話をしようと思います。
あ、どもども野々山です。

本日のお題は知っているようで知らない話。
ステム角度です。


ステムには長さ以外に角度がある

ステムというのは、ハンドルとフレームを連結しているアイテムの事を指します。

スタッフの自転車で写真を撮りましたが、ガーミンマウントがある部分がステムです。

ステムを販売しているメーカーも多く、その数は・・・ちょっと分かりません。(汗

ただ、完成車についているステムの角度は大体決まっていて、6°くらいから10°くらいとなっています。

トレックでは、7°のモノが多いです。
ちなみに、ステム自体に角度・長さ・トルクの記載があるものが多いです。

記載がないモノは、メジャーや角度計で測って下さい。

ステムの長さは↑の部分を測ります。

写真のステムは100mmステムなのですが、メジャーでも100mmとなっています。

ステムの角度も白垂線の部分を元に、計測するのですが、赤の部分はトレックや主要メーカーの角度で表されている数値で、0°~20°くらいまでの数字で記載されています。

青の部分はステムやその他商品も扱っているメーカーなどに多く、84°などの45°よりも大きい数字で記載されています。

どちらも数字は違えど、ステムを反転させたりすれば同じ結果となりますので、深く考えなくていいです。


選択するステム角度

では、ステムを選ぶ際のキモについてお話します。
まずはいつも通り、被験体E-〇7もとい、須賀ちゃんに前屈をお願いしました。

若いって良いですよね~
床までしっかりと指が付いています。

こういう方はハンドル高の調整で測る腰の角度は45°~40°くらいまでイケます。

床まで届かない場合ですが、45°だと腰が痛くなる可能性があります。
なので、45°よりも大きい数字に調整するのが良いです。

ただし、以前ハンドル距離の割り出しでも言いましたが、脇の角度と連動しないといけない部分でもありますので、ご注意下さいね。
ブログ☞フィッティング のあれやこれ ~ハンドル距離の設定方法~

この腰の角度を設定する際にコラムスペーサーで抜き差しして対応するのですが。

コラムスペーサーで対応しきれない場合にステム角度を変更します。

世の中を探すと様々な角度が存在して大変なブログになりますので、あえてBontragerでお話をしますが、

角度として、17°や13°のモノがあります。
※ハンドルクランプ径にご注意下さい。

他メーカーであれば、5° 6° 8° 9° 10° 35° 45° 90° などがあります。
まだまだ沢山あるのですが、キリがないのでこの辺りで。

それと、こんなので合わせる事もあります。

これはスタッフ須賀の自転車ですが、ハンドル部分に注目します。

何が言いたいか分からない方へもう一つ。

ホリゾンタルフレームでよくやる、ステムが地面と平行になるように調整しています。

ハンドルポジションも大事ですので、コラムスペーサーもステム下に入れてあります。
もちろん、人によってはコラムスペーサー無しが良い!という事で抜く方向でステム角度を調整する事もあります。

ステムの角度を調整する事で、自転車の見た目も変える事が出来ます。
皆さんも、ステムマジシャンになって自転車の見た目を思いのままに変えてみては如何でしょうか?

 

本日のブログ担当:野々山
nonoyama

Follow me!