ラ・クランク 11s × 12s 互換性 チェック

個人的に気になったので、11sのチェーンリングで12sの動作が出来るか確認してみました。

今回使用したコンポーネントは SRAM RED eTap 2×12s です。

元々付いていたパーツ構成は以下になります。

フロントチェーンリング:46T / 33T (Red AXS Power Meter)
スプロケット:10 – 33T (XG-1290 Cassette)
チェーン:Red AXS Flattop Chain

これを La・Crank (ラ・クランク) 49T / 35T で運用してみました。

動作Checkをした動画が以下になります。

異音らしい異音は全く聞き取れなかったです。
このクランクを導入するにあたって、特殊な調整は行っていません。

チェックついでに、チェーンの寸法も調べてみました。

チェーンの寸法は以下の箇所で測定しています。


~ チェーン ~
RED AXS 12s:
Ⓐ5mm / Ⓑ3.5mm / Ⓒ2.2mm / Ⓓ3.3mm

M9100 12s:
Ⓐ5mm / Ⓑ3.8mm / Ⓒ2.2mm / Ⓓ3.3mm

HG701 11s:
Ⓐ5.6mm / Ⓑ3.9mm / Ⓒ2.2mm / Ⓓ3.6mm

 

 

 

 

 

 

 

 

調べてみて、、、

  1.  SHIMANO と SRAM の12s チェーン は似た寸法をしている事。
  2.  Ⓐの寸法が スプロケット の歯同士に接触するか否かを決めている事。
  3.  Ⓑの寸法がアウター/ロー時の異音に影響を与えている事。
  4.  上記理由によって、11sと12sの互換性がない事。

上記内容の「3」に関して、何故そう思うか。

1×11s を使用していて、 SRAM RED に対して SHIMANO チェーン を使用した際、
ロー側を使うと異音が出るという事を実際に確認しています。

この事から、計測したチェーンでⒸの幅が一緒なので、Ⓑを疑うに至りました。
特にスプロケットが SRAM という事もあって、中空スプロケットから来る反響音が凄いので気付きました。

ついでに、チェーンリングの厚みも図ってみました。

計測箇所は、チェーンリングの一番厚い場所

~ チェーンリング厚み ~

Red AXS Power Meter: 1.9mm
SRAM RED 22(2015年モデル): 1.9mm
La・Crank: 1.7mm
Ultegra(R8000): 2.0mm

チェーンのⒸの値が一緒なので、きっと SHIMANO 12s のチェーンリングも 2.0mm ~ 1.9mm 辺りで出てくると思います。

この辺りは、リリースしたらチェックしたいと考えています。

今回のSRAMでチェックした際、変速上は全く問題がなかったので、
SRAM × La・Crank は互換性があると言えると思います。

ついでに、 Ridea のビッグプーリーの厚みも計測しました。
これは、11s用として販売されているモノです。

一番厚い箇所で、 3.4mm でした。

こう考えると、チェーンの厚みⒷにしっかり収まる事を考えても 11s と 12s は互換性があるかと思います。


しかし注意が必要です!

チェーンの幅Ⓑに、厚みのある チェーンリング もしくは プーリー 歯が収まった際、
隙間が少ないと、斜め掛けになった際に異音が出る可能性があります。

(例)REDⒷ ー 3.4mm = 0.1mm → 異音がするかも!?
(例)M9100Ⓑ ー 3.4mm = 0.4mm → おそらく問題がないはず
(例)701Ⓑ ー 3.4mm = 0.5mm → 問題なし!

この辺りは、検証が全て終わっていませんので要確認事項となります。


今回の総評

SRAM 12s に La・Crank は使える!

 

本日のブログ担当:野々山

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