こんにちは、今野です。
「ロードバイク入門!初心者でも失敗しないロードバイクの選び方」続編といううことで、今回は「コンポーネントの違い」について書いていこうと思います。
※前回の「フレーム素材について」はこちらからご確認ください→BLOGリンク
初めてのロードバイクを選ぶときの注目ポイント
前回はロードバイクのフレーム素材について、種類と特性、選ぶときの注意したいポイントをお伝えしました。→前回BLOG
今回は、ロードバイクのコンポーネントの違いについて、選ぶときのポイントを書いていきます。
コンポーネントの違い
自転車業界でいうコンポーネントとは、主に変速機やギアなどのセットを言います。略してコンポとも言います。自転車のパーツを作っているシマノが最初にコンポーネントという言葉を使い始め、それが一般化していきました。
ロードバイクで使われるコンポーネントメーカーは主に3つです。
・SHIMANO(シマノ)日本のメーカー
・Campagnolo(カンパニョーロ) イタリアのメーカー
・SRAM(スラム) アメリカのメーカー
※最近ではFSAなどのメーカーもコンポをリリースしてきています。
初めてロードバイクを購入する場合、フレームにホイール、コンポーネント、サドルやハンドルなどほぼ全てがセットになったいわゆる完成車でご購入になられると思います。
日本では完成車には主にシマノコンポーネントが装備されていますので、
シマノコンポーネントの違いについてご説明していきます。
DURA-ACE(デュラエース) | ULTEGRA(アルテグラ) | 105(イチマルゴ) | TIAGRA(ティアグラ) | SORA(ソラ) | CLARIS(クラリス) | |
最新モデル番号 | R9100 | 6800 | 5800 | 4700 | R3000 | 2400(R2000) |
最新リリース | 2017 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2013(2017予定) |
性能 | ☆ | ◎ | ◯ | ◯ | △ | △ |
変速段数(後) | 11speed | 11speed | 11speed | 10speed | 9speed | 8speed |
価格(コンポのみ) | 約23万円 | 約11万円 | 約7万円 | 約6万円 | 約5万円 | 約4万円 |
左から上位グレードの順に記載しています。
デュラエースは段違いの性能を誇っており、プロレーサーも使用しているグレードです。
それ以降は、アルテグラ→105→ティアグラ→ソラ→クラリスと続いていき、
本来は等間隔の階段状に性能差がありそうですが、最新リリースの年に注目してもらうと、アルテグラは2013年、105は2014年と上位グレードの方が古いリリースになっているのがわかると思います。現状としては上位グレードで刷新されたテクノロジーを踏襲した形で、その一つ下の下位機種がリリースされていますので、実は、性能差の間隔が狭くなっているモデルもあります。
よく「105以上のコンポにしたほうが良いよ」とお知り合いから助言されたというお客様がいらっしゃいますが、性能の部分では現行のティアグラもある意味入門モデルとしては十分な性能に高まっています。
しかし、ここで注意したいポイントがあります。
変速段数に注目してもらうと、デュラエース~105は11速、ティアグラは10速、ソラは9速、クラリスは8速となっています。それぞれ段数が違うと全てのパーツにおいて互換性がありません。(ブレーキキャリパー以外)
それがなんだということですが、消耗品の交換時にこんなこともあります↓
スタッフ「お客様のティアグラ(4700)のチェーンですが、交換の目安を過ぎてますので交換をお勧めします」※チェーンの交換の目安は走行距離で約3,000km。実際には使い方による為、専用工具でチェックします。
お客様「せっかくなら、もう少し軽いチェーンとか何か良いものにできる?」
スタッフ「すみません、残念ながらこの4700ティアグラと互換があるチェーンで上位グレードはないんです」
お客様「え〜!…」
実はそうなんです、10速の頃の105やアルテグラ、デュラエースのチェーンとも互換性はなく、チェーン交換などの消耗品交換時にアップグレードができないという事が起こります。
例えば、105 : ティアグラを比較した時に
1分1秒を競う使い方以外では大きな性能差はあまりない現状ですが、カスタムアップにおいては弊害が出てくる可能性があります。
お客様の嗜好ごとに分けると(※アルミロードバイク編)
◯細かくパーツアップグレードしてカスタムも楽しみたい!
という方にはこちらが↓おすすめのアルミロード
105コンポの完成車であれば、上位グレードのパーツとの互換性もあるので、消耗品交換時など、ちょっとグレードアップで違いを楽しむということもできると思います。
◯今後のカスタムはあまり気にしない。もしくは、その時は全部一気に11速化!
という方にはこちらが↓コストパフォーマンスが高くオススメのアルミロード
繰り返しになりますが、現行の4700系ティアグラも10速ではあるものの、変速など十分な性能を持っていますので、このままで十分楽しむことができると思います。
お客様の嗜好ごとに分けると(※カーボンロードバイク編)
◯細かくパーツアップグレードしてカスタムも楽しみたい!
という方にはこちらが↓おすすめのカーボンロード
105コンポで組まれたカーボンロード。こちらも細かなグレードアップを楽しめると思います。
◯今後のカスタムはあまり気にしない。もしくは、その時は全部一気に11速化!
という方にはこちらが↓コストパフォーマンスが高くオススメのカーボンロード
お客様の嗜好ごとに分けると(番外編)
◯いろいろ面倒!フレーム・コンポ・ホイールどれも最初からハイグレードなのが良い!!
という方にはこちらが↓非常にコストパフォーマンスが高くオススメのカーボンロード
アルテグラコンポ+単体で20万円前後のホイールが付いてくるカーボンロード。
ロードバイクで「一番最初にカスタムアップするならホイール」と言われるだけあって、完成車をご購入後はホイールをグレードアップされる方が多いです。
それぞれ価格をご覧いただくとお分かり頂けると思いますが、20万円前後のホイールが付いてこの価格なので、非常にお得です。ホイールのグレードアップもご検討の方はこのモデルもありかもしれません。
◯初めてだけど、一番良いものが欲しい。
約1億通りある組み合わせの中から、世界に一台のバイクを。
PROJECT ONE(プロジェクト ワン)カスタムオーダーシステム
コンポーネントグレードとサイズの選択、フレームタイプやカラーリング、ホイールの選択、その他アクセサリーの選択など、お客様にあったパーツサイズ、お客様自身で組み合わせたカラーリングで、世界に一台の自転車を製作いたします。
※こちらのPROJECT ONE(プロジェクト ワン)でご製作いただけるフレームグレードはハイエンドモデルのみとなっております。
さすがに、最初の一台でハイエンドモデルをご選択される方は少ないのですが、全くいらっしゃらないわけではないのです。
と言いますのも、他の車輪系スポーツ、例えば自動車の世界でいうとF1のようなトップレーサーが乗るものには初心者は乗れないと思いますが、自転車は乗れてしまうんです。
TREKではハイエンドと言われているモデルでも、トップレーサーだけがライダーとしての対象ではないく、TREKの誇る世界最高峰のエンジニア達が、私たち一般人向けの(!)今できる最高峰のロードバイクを作ってくれるので、初めての方でも最高峰ロードバイクの楽しさは十二分に味わえます。※他のスポーツ(乗り物)ではあまり考えづらいことだと思います。
※中にはフレームの硬さに伴った脚力がないと疲れやすいグレードもあるので、そちらはあまりお勧めしていません。
ご自宅でもカスタマイズを楽しむことができます。
https://projectone.trekbikes.co.jp/jp/ja#model/madone99
PROJECT ONE(プロジェクト ワン)
さて今回は、コンポーネントの違いを書いてみました。
次は価格の違いについて、書いてみたいと思います。
このテーマの前編、後編はこちら
◯目次
・フレーム(車体)素材の違い
・コンポーネントの違い
・価格の違い
・乗り方の違い
・フィッティングやフレームサイズの違い ※現在ページ作成中
・メンテナンスの違い ※現在ページ作成中
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