Supercaliberの特徴
Supercaliberは、ハードテールとフルサスレースバイクとの間を埋める、斬新な XC バイク(クロスカントリーバイク)IsoStrutと呼ばれるフレーム一体型の60mmトラベルサスペンションを備え、ハードテールの軽量性と効率性、フルサスバイクに近いトラクションと操作性を両立します。
【 Q&A 】
ボトルケージはつけられる?
-ほとんどのサイズでウォーターボトルを2本取り付けられるスペースがあります。
サスペンションのセットアップ方法は?
–通常のショックと同じです。トレック サスペンションカルキュレーターを使えば、エア圧とリバウンドの開始点がわかります。リバウンド設定を楽にするため、ダイアルに数字を刻み、どの設定にあるかを見えるようにしました。
エア圧を調整して適切なサグを出したら、実際に走り、必要に応じてさらなる調整を行います。大
柄またはアグレッシブなライダーは、付属のIsoStrut ボリュームスペーサーを使えば、よりプログレッシブでボトムアウトしにくいようにセットできます。
IsoStrutはユーザーでも整備できる?
–はい。IsoStrutのメンテナンスは、他のショックと同じです。
最長フォークトラベルは?
-120mm、アクスルからクラウンまで531mmです。
スピンドルが30mm径のクランクには適合する?
–はい。
ISCG マウントは搭載する? チェーンガイドは装着できる?
-Supercaliberは軽さを意識したXC バイクであり、ISCG マウントは重量を増やすため、ISCG マウントを搭載していません。チェーンの脱落を防止したい方のために、BB シェルに挟み込むタイプのアフターマーケットのチェーンガイド(W584677)を今後用意します。
2x ドライブトレインに対応する?
–いいえ。
最大タイヤサイズは?
-29×2.2インチです。
27.5インチまたは27.5+ ホイールとタイヤに対応する?
–いいえ。
最大チェーンリング歯数は?
-36tです。
Smart Wheel Sizeは採用しない?
–エリートレベルのレーサーは、29インチホイールの究極の推進力を選ぶ場合がほとんどだからです。
IsoStrut / Supercaliberをより詳しく
さぁそれではSupercaliberをより詳しく見てみましょう!
このバイクが生まれた理由は、XC(クロスカントリー)レースのコースレイアウトがどんどんハードになっていっているのが1つの要因だと思います。では今までのバイクとはどう違ってくるのでしょう。TREKが考えるSupercaliberの位置付けは下写真のようになります。
上画像 1番左側のProcaliberはハードテールのクロスカントリーバイクです。
以前まではXCレースのハードなコースではTopFuelがチョイスされていましたが、これからはSupercaliberがそこの位置付けになり、新しいTopFuelはサスペンションストロークが20mm増え「マラソンバイク」という位置付けになってますね。
さらにFuelEXではストロークが10mm増えて、よりアグレッシブにトレイルを走るバイクになっています。
上画像は、XCレースのバイクチョイスのジレンマですね。
そういった中に誕生したのがこのSupercaliberです。
上画像はジオメトリーの主な部分を抽出して、それぞれを比較したものです。
これは面白いです。
<チェーンステーが短い>
メリット→小回りが利く、取り回しが良い、加速が早い
デメリット→ウィップが効かない、速度が落ちやすい
ハードなコースレイアウトに対応するようチェーンステーは短くなるが、IsoStrutのシートステーは非常に長く、そして「しなる」のでスポイルされる性能は非常に少ない影響に抑えられるのではないかと思います。
実際に試乗をしてもハードテールと比べても遜色ないくらいに巡航は楽です♫
ワールドカップでは上画像のように何やら怪しげな覆いをしたバイクに選手たちは跨っていましたね!ワクワクしました。
ヴェールを脱いだ「IsoStrut」をより詳しくみてみましょう!
リアバックに唯一あるメインピボットがBBより前にある事で、ペダリングロスを抑えることができる。またリアユニットがフレームと一体化しているので、ハードテールともフルサスとも言えない新しい形になってますね。