【昼でも点けよう】事故を防ぐために出来ること

TREKはSNSでも「#昼でも点けよう」というハッシュタグを活用して、デイライトアンバサダーなどデイライトの啓蒙活動にも力を入れています。こういうところが自分がTREKを好きな理由の一つです。

10月の終わりごろから事故のお問い合わせが増えてきています。
勿論、事故の要因と言うのは多岐にわたるので、一概に「これだけやっておけば安心」と言うものは無いのですが、今回のブログでは
”こう言うデータがあるからこそ、こう言うことに気をつければ事故を減らせるのでは・・・?”
と言う事などをお伝えさせて頂くことで皆様の参考になれば嬉しく思います。

改めまして皆様ごきげんよう。伊藤です。
真面目な切り口にはなりましたが肩の力を抜いてお読みいただければ幸いです。


まずなぜ事故に合うか

・・・と言う根本的な原因を探っていくと国交省が令和元年に公開していた
「車両安全対策を取り巻く状況」
と言うPDFファイルが大きなヒントになりました。
(クリックで該当PDFに飛びます)

 23ページに自動車対自転車の視点:状態別というデータがあるのですが、全体の事故発生割合は昼間が多く(追突による事故に関して言えば夜間)また死者数は出会い頭致死率は追突が多く、要因は発見の遅れが8割以上と言うデータが読み取れると思います。
また、発見の遅れ以外の事故要因に関しては判断の誤り、操作上の誤り、調査不能という順になっています。

上記のデータから、8割以上を占める発見の遅れを減らせればそもそも事故に遭う確率を減らせるのではないでしょうか?
また、判断や操作上の誤りと言った事故要因は自転車側で出来る事はそう言うドライバーさんに遭わないように祈るだけだと思うのですが、発見の遅れに関しては実は自転車側に出来る事があります。

ここまで来たら今日のブログの趣旨はバレたと思います。そうです。

昼間にライトを点けましょう。

 

 

店頭で揃えているライトです。これ以外にも取り寄せ出来るメーカー様ございますのでお気軽にどうぞ

いきなり昼間にライトを点けろ、だのライト売り場の写真を貼ったりすると
「ははーん?さては店頭のライトを売りたい訳だなコイツ・・・」
とか思われるかもしれないのですが(もちろんそれが無いとは言いませんが)、上述の自転車側で出来る事と言うのが昼間でもライトをつける、と言う事です。

よく考えてみればライトを点けていないより点けている方が当然視認性は高いです。
8割を超す事故要因である発見の遅れに対してもライトを点けてアピールすることによって発見の遅れと言う要因は減らせるのではないでしょうか?
死者数、致死率ともに高い出会いがしらの追突に対してもお互いに注意する事が出来ます
勿論、最初にお伝えしたようにこれだけやっておけばいいというものではないのですが、事故対策の第一歩としてはこれ以上ないのではないでしょうか。

また、上記の資料は自転車対自動車で作られている資料ではありますが自転車対自転車や、歩行者対自転車でも十分に活用できる資料だと思います。
相手側にアピールすることによって道路を使う自分と相手とが安全になるのであれば、むしろ昼間からライトをちゃんとつけた方がいいと思います。

なんということでしょう、だいぶ真面目なブログになってしまいました。こんなはずじゃ・・・

とはいえ、昼間からライトを点けてたら夜になったらバッテリーが無くなってしまうというのは事実。
ロービームで点灯と言うのも気付かれづらかったりとちょっと問題がありますよね。そういうところで昼間に点けることに抵抗があるのはよくわかります。

どのライトにもデイフラッシュというモードがあるのが分かると思います

実は最近はどのメーカーさんのライトもだいたい ハイ、ミドル、ロービーム以外に昼間に点ける事を想定したモードを搭載しています。
Bontragerであればデイフラッシュ、キャットアイなら(デイタイム)ハイパーコンスタントモード、LEZYNEならデイタイムフラッシュなど、名前は違いますが全て昼間につける事を主眼にしたモードです。

自分はサイクルコンピューターとの兼ね合いでLEZYNEを愛用しています。これにもついてます。

まぁハイビーム、ミドルビーム、ロービームなんかはわかりやすいと思うのですが、言葉でデイフラッシュって言われてもどういうモードかよく分からないですよね。

大体の場合は点灯させてる(点きっぱなしになっている)ライトをローで点けて、点滅させているライトがミドルくらいの明るさと言うモードになっていると思います。
もちろん、「よく分からんからめちゃめちゃ明るいライト買ってそれをロービームでつけっぱにすりゃいいじゃん!10万円のライト買うわ!!」と言う剛気な方はそれはそれでいいと思うのですが、実は点滅は点灯に比べると視認性が上がると言うデータが出ています。
また、ミドルビーム以上の明るさを保ちながら、バッテリーの持ちはロービーム並に持つというのがだいたいのデイライトモードの大きな特徴です。
(10万のライトのローは大分ヤバイ明るさなのですが本日は割愛)

Bontragerのデイフラッシュモードに関して言えば点滅パターンが優秀で明るさを一定のリズムで変化させているのと、注意を引きやすい点滅パターンなのでより被視認性が上がっているという特徴があります。

売れ筋のIon Compと450です、どのくらいの明るさか気になる方は店頭まで

また、お車の視点だとよくわかると思うのですが後ろに関してもライトを点けた方が安全です。
法律上の話でいえばリフレクターでも問題は無いのですが、実際車の運転席から見るとリフレクターの反射は視認性が悪いです。
特に夜間には見づらいのですがとりあえずリフレクターは付いているだけ、と言う状態になっている方も多いと思います。

 

Flare RT(左)とFlare R(右)。
RTはIPX7の防水性能を誇ります。

FlareRに関して言えば自分も当店スタッフになる前から私物として愛用していて、バイク乗りの方から「分かりやすくていいね」と声を掛けられることも多々ありました。

と言うのも(これはリアライトに限った話ではないですが)Bontragerのライトは最低でも400m先から視認できる性能があるのです!!!!

ちなみにFlareRの最長視認距離は0.9km(900m)、RTの最長視認距離は2㎞となっています
(これめっちゃすごくないですか?2㎞先から見えるライトって割と半端ないと思いますよ!!)

これだけしっかり点けていれば、車にも歩行者にも早期に認識してもらえますし、出会いがしらの追突も防ぎやすくなるのではないでしょうか?

最後に、Bontragerホイールマニュアルに書かれていた印象的な一文と姉妹店の記事を紹介させて頂いて本日の〆とさせていただきます。

走行時には常識を働かせよう。
サイクリングでの事故は、常識を働かせていれば防げるものが多いです。以下に例を示します

• 手放し運転をしないでください。
• 2人乗りをしないでください。
• 固定されていないものやペットのリードを、ハンドルバーなどのパーツに引っ掛けて走行しないでください。
• スポークに挟まるような障害物を避けて走行してください。
• 酔っ払っていたり、眠気を引き起こす薬物を使用した状態で走行しないでください。
• ロードバイクの場合、舗装路のみを走行してください。
• オフロードを走行する際は、特に注意してください。トレイルの上だけを走りましょう。岩、枝、くぼみを避けて走行してください。
• 下りに差し掛かったら、減速し、体重を後方へ低く移し、フロントブレーキよりリアブレーキを強めに掛けてください。
・乱暴に走行しないでください。

こちらもあわせてご覧ください。

ライト付けてますか?点けましょう!

↑個人的に最後の一文の”オートバイは国内で1998年以降常時点灯となり昼夜問わずライト点灯となり、昼間の事故率が40%前後減少したらしいです。”は衝撃的でした。


書いた人:伊藤

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