こんにちは。 野々山です。
今日は先日発表された Aeolus XXX の試乗インプレッションを
ご紹介致します。
試乗インプレッション!?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は、TREK WORLDの
会場に試乗ホイールがあったんです!
この機会に使ってみなきゃ損でしょ!!
ってことで淡路島一周終わりの僕の自転車に載せ換えて
試乗してきました~。
自転車:EMONDA SLR(SRAM RED)
僕の愛車は、EMONDA SLRのPROJECTONEで作成した自転車です。コンポーネントはSRAM REDで組まれています。
普段のホイールは、もちろんAeolus 3 D3 Tubularホイールです。
普段の重量はライトやペダル
サイクルコンピュータを取り付けて6.44kgです。
UCIのレギュレーションは違反していますね(笑)
しかし!!!!
今回のAeolus XXX Tubularを挿入すると~
驚異の5.98kgです!
いやはや~。
メーカーのホイール重量公表値が
Aeolus XXX Tubular : F:420g / R:556g
その差はF:90g / R:94g の合計184gとなります。
それとタイヤも幅が違ったので記載しておきます。
R4 320 Tubular 25c : 300g
こちらはタイヤなので2本使いますよね?
という事で、(300-280)×2本=40gとなります。
いやいや待って下さいね。
460gは軽くなっているので、まだ何か差があるんですね。。。
むむむ~
あ!
僕のタイヤにはBontragerのタイヤシーラントが入っています。
その分の重量が2ozですので、
グラムに変換すると56.699gとなるので約57gです。
それでもまだ179g は足らない。。。
もう分からないので追及は諦めますが、かなり進化しているということですね!
さて、気になる試乗インプレッションですが、
自転車に取り付けた時点でその軽さにビックリです(^^)
人差し指で持ち上げられるくらい軽い!
この軽さから来ているのでしょうね。
初速がメッチャ良いです!
分かりにくい表現になってしまいましたね・・・(^^;
初速がキビキビになりました。
・・・。
やっぱり分かりにくいですね~(~_~;)
スプロケット(ギア)の歯が一枚重くても走り出せるようになりました!
今までが、フロントが50Tでリアが21Tくらいで走り出していました。
それが19Tでもイケてしまうくらいです。
これが何に影響するかって?
登り(登坂)って常に初速と言っても過言ではありません。
登坂時の走行速度も10km/h~20km/hくらいですから。
この部分で一枚重いギアを踏めるというのはメリットですよね!
僕の場合は、
登坂時に平均2km/h~3km/hの速度アップが出来ました。
しかし、良い事だけではありません。
巡航速度というスピードを維持する力が減少します。
初速が3km/hアップしたと共に巡行時は2km/h程減少しました。
重いモノの方が惰性で進む距離は長くなりますからね~。
ちょっと踏み込んでお話をするとこういう事です。
D3のハブとXXXのハブは同じモノでした。
という事はハブ重量は変わりません。
スポークの数に変更も見られませんでした。
スポークメーカーやスポークグレードはまだ公表されていないので分かりません。
もし同じモノが付いているとしたら、単純にリム重量が軽くなっているという事です。
円の外周重量・内周重量と走りの違いというのがあります。
面白い動画がありました。
同じ重量で、一つはリムの外周が重いモノ。
もう一つはリムの外周が軽いモノ。
動画では少しだけ傾斜の付いた部分を同時にスタートさせ、結果を見るというモノでした。
結果は、外周が重いモノに比べて、外周が軽いモノの方が転がりが速かったのです。
Aeolus 3 D3とAelous 5 D3の両方を持っている僕の経験上、リム外周が軽いモノは踏み出しが軽く、反応が良い乗り味になります。
しかし巡行性能は落ち、惰性で進む距離も短くなりがちです。こうなることで、常にペダルを回し続けなくてはなりません。
リムの外周が重いモノは逆で、
ペダルを回さなくてもスピードが低下しづらくなります。
また、ある程度スピードに乗ってからの速度の伸びはかなり良く、
その速度を持続させる事も容易になります。
しかし、踏み出しは重く、漕ぎだしの反応が鈍くなりがちです。
これ以外にも、ダンシング時のグニャグニャって感じのヤワサが
全く感じられませんでした。
これは恐らくスポークのテンションと強度が
D3と同じという事でしょうね。
それによって、体重が重くても安心して使えるホイールという事です。
メーカーも体重制限は全くありません!と言っていましたし。
剛性がしっかりありながらも、
硬過ぎる感も全くない良く出来ているホイールです。
そして、Bontragerホイールの良い点が
今回のTREK WORLDで更に判明しました。
Bontrager製品の風洞実験は何回かyoutubeでも紹介されており、
見たことがありました。
ヘルメットのBallistaでも同様の風洞実験を行っていましたね。
ただ、今回僕が「TREKって凄いな」と思えたのはそこではありません。
それは、この放熱性の実験です。
カーボンは熱に弱いです。
それを体験したのがさかのぼる事 今から5~6年前の事です。
当時のBontragerから販売されていたAeolus 5.0というが店舗に持ち込まれました。
それは、ヒルクライムレースの下りでブレーキを掛けていたらリムが溶けた。
という状態のホイールでした。
リムが溶けて、リムの面が変形していました。
あれから、Aeolusもモデルチェンジしリム強度がかなり向上しました。
放熱性の実験も行い、リムに熱が溜まりにくくしつつも、
冷やす事も考える。
ブレーキを安心して掛けられる。
そこに乗り手の技術はそこまで必要とされない。
そんな作りのホイールです。
しかもカーボンの保証も付いているので、
例え起こしてしまっても下取りが可能です。
それは、カーボン・ロイヤリティ・プログラムという
オーナー救済プログラムです。
購入した時の証明書と身分証があれば受ける事は可能です。
いずれ、試乗ホイールもご用意しようと考えていますので
その時は是非、一度ご使用ください!
本日のブログ担当:野々山