Aeolus XXX Tubular インプレッション

こんにちは。 野々山です。
今日は先日発表された Aeolus XXX の試乗インプレッションを
ご紹介致します。

1-DSC02452

試乗インプレッション!?

と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は、TREK WORLDの
会場に試乗ホイールがあったんです!

この機会に使ってみなきゃ損でしょ!!

ってことで淡路島一周終わりの僕の自転車に載せ換えて
試乗してきました~。

1-DSC02450自転車:EMONDA SLR(SRAM RED)

僕の愛車は、EMONDA SLRのPROJECTONEで作成した自転車です。コンポーネントはSRAM REDで組まれています。

普段のホイールは、もちろんAeolus 3 D3 Tubularホイールです。

1-DSC02460
普段の重量はライトやペダル
サイクルコンピュータを取り付けて6.44kgです。

UCIのレギュレーションは違反していますね(笑)

しかし!!!!

今回のAeolus XXX Tubularを挿入すると~

1-DSC02455驚異の5.98kgです!

いやはや~。

メーカーのホイール重量公表値が

Aelous 3 D3 Tubular : F:510g / R:650g
Aeolus XXX Tubular : F:420g / R:556g

その差はF:90g / R:94g の合計184gとなります。

それとタイヤも幅が違ったので記載しておきます。

R4 320 Tubular 23c : 280g
R4 320 Tubular 25c : 300g

こちらはタイヤなので2本使いますよね?
という事で、(300-280)×2本=40gとなります。

いやいや待って下さいね。

460gは軽くなっているので、まだ何か差があるんですね。。。

むむむ~

あ!

僕のタイヤにはBontragerのタイヤシーラントが入っています。
その分の重量が2ozですので、
グラムに変換すると56.699gとなるので約57gです。

それでもまだ179g は足らない。。。

もう分からないので追及は諦めますが、かなり進化しているということですね!

さて、気になる試乗インプレッションですが、
自転車に取り付けた時点でその軽さにビックリです(^^)
人差し指で持ち上げられるくらい軽い!
この軽さから来ているのでしょうね。

初速がメッチャ良いです!

分かりにくい表現になってしまいましたね・・・(^^;

初速がキビキビになりました。

・・・。

やっぱり分かりにくいですね~(~_~;)
スプロケット(ギア)の歯が一枚重くても走り出せるようになりました!

今までが、フロントが50Tでリアが21Tくらいで走り出していました。
それが19Tでもイケてしまうくらいです。
これが何に影響するかって?

登り(登坂)って常に初速と言っても過言ではありません。
登坂時の走行速度も10km/h~20km/hくらいですから。
この部分で一枚重いギアを踏めるというのはメリットですよね!
僕の場合は、
登坂時に平均2km/h~3km/hの速度アップが出来ました。

しかし、良い事だけではありません。

巡航速度というスピードを維持する力が減少します。
初速が3km/hアップしたと共に巡行時は2km/h程減少しました。
重いモノの方が惰性で進む距離は長くなりますからね~。

ちょっと踏み込んでお話をするとこういう事です。

D3のハブとXXXのハブは同じモノでした。
という事はハブ重量は変わりません。

スポークの数に変更も見られませんでした。
スポークメーカーやスポークグレードはまだ公表されていないので分かりません。
もし同じモノが付いているとしたら、単純にリム重量が軽くなっているという事です。

円の外周重量・内周重量と走りの違いというのがあります。
面白い動画がありました。

同じ重量で、一つはリムの外周が重いモノ。
もう一つはリムの外周が軽いモノ。

動画では少しだけ傾斜の付いた部分を同時にスタートさせ、結果を見るというモノでした。

結果は、外周が重いモノに比べて、外周が軽いモノの方が転がりが速かったのです。

Aeolus 3 D3とAelous 5 D3の両方を持っている僕の経験上、リム外周が軽いモノは踏み出しが軽く、反応が良い乗り味になります。
しかし巡行性能は落ち、惰性で進む距離も短くなりがちです。こうなることで、常にペダルを回し続けなくてはなりません。

リムの外周が重いモノは逆で、
ペダルを回さなくてもスピードが低下しづらくなります。
また、ある程度スピードに乗ってからの速度の伸びはかなり良く、
その速度を持続させる事も容易になります。
しかし、踏み出しは重く、漕ぎだしの反応が鈍くなりがちです。

これ以外にも、ダンシング時のグニャグニャって感じのヤワサが
全く感じられませんでした。
これは恐らくスポークのテンションと強度が
D3と同じという事でしょうね。
それによって、体重が重くても安心して使えるホイールという事です。

メーカーも体重制限は全くありません!と言っていましたし。
剛性がしっかりありながらも、
硬過ぎる感も全くない良く出来ているホイールです。

そして、Bontragerホイールの良い点が
今回のTREK WORLDで更に判明しました。

1-DSC02435Bontrager製品の風洞実験は何回かyoutubeでも紹介されており、
見たことがありました。

ヘルメットのBallistaでも同様の風洞実験を行っていましたね。
ただ、今回僕が「TREKって凄いな」と思えたのはそこではありません。

1-DSC02438

それは、この放熱性の実験です。
カーボンは熱に弱いです。

それを体験したのがさかのぼる事 今から5~6年前の事です。

当時のBontragerから販売されていたAeolus 5.0というが店舗に持ち込まれました。

それは、ヒルクライムレースの下りでブレーキを掛けていたらリムが溶けた。

という状態のホイールでした。
リムが溶けて、リムの面が変形していました。

あれから、Aeolusもモデルチェンジしリム強度がかなり向上しました。

放熱性の実験も行い、リムに熱が溜まりにくくしつつも、
冷やす事も考える。

ブレーキを安心して掛けられる。

そこに乗り手の技術はそこまで必要とされない。

そんな作りのホイールです。
しかもカーボンの保証も付いているので、
例え起こしてしまっても下取りが可能です。

それは、カーボン・ロイヤリティ・プログラムという
オーナー救済プログラムです。

購入した時の証明書と身分証があれば受ける事は可能です。

いずれ、試乗ホイールもご用意しようと考えていますので
その時は是非、一度ご使用ください!

本日のブログ担当:野々山
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