新年明けましておめでとうございます!
本年もフィッティングの話をツラツラとしていきますよ~
という事で、改めまして。 フィッティング野郎こと、野々山です。
新年1発目のフィッティング話はサドルについてです。
サドルのフィッティング
以前、サドルには座る位置がありますよ~って話しました。
覚えていますか???
「知らない / 忘れた」方は下記ブログを1度読んでからの方が理解出来ますよ~。
フィッティング のあれやこれ ~サドル位置~
この座る位置でサドル沼に「ハマる / ハマらない」になりえる訳ですが。。。
そもそも自分に合ったサドルはどんなタイプなのか?
また、自分に合ったサドル幅は何なのか?
という事を理解しましょう!
サドル幅について
サドルフィットの入口として、サドルの幅というモノがあります。
ポイントとして、サドルの幅=座骨の幅 とご理解ください。
この幅に合わせて、サドルの幅が変わります。
サドルの幅とは、サドルの羽部分(1番広い場所)の幅に直結しています。
写真の幅は138mmという事です。
TREKにはこの座骨の幅を測る測定板があります。
シリコン上の板にお尻を乗っけるだけで幅が測れます。
赤がSサイズ(128mm)、黄色がMサイズ(138mm)、青がLサイズ(148mm)となります。
実際、僕のお尻を乗っけて測ってみました。
僕は黄色のMサイズとなっていますね。
この幅を間違えると大変な事になります。
こう考えて下さい。
座骨幅がS(128mm)の人がいます。
Sの人がMサイズ(138mm)のサドルの座ります。
そうすると座骨の幅が狭い関係で、本来座りたい場所よりも前に座ってしまいます。
以前使った写真ですが、座骨が乗る場所に赤シールを貼っています。
このシールの場所に座骨が来ることを想定して、サドルのクッション性を考えて作られています。
座骨の乗るポイントがズレて前に座ってしまえば、硬い部分に座る事になりますので恥骨が痛いとなる訳です。
座骨が広い人が、サドルの羽部分の幅が狭いモノに座れば、より後ろに座りたくなりますので、股ズレを起こしやすくなりますよね?
サドルの幅がどれだけ大事か。
少しはお分かり頂けましたかね??
ちなみに、、、
サドルのサイズを設定し、販売しているメーカーはほとんど有りません。
どうなっているんですかね?
サドルのタイプ
サドルには幅が大切を言いましたが、今度は形状のお話。
↑の2つの写真の違いは分かりますよね?
サドル座面の先端から末端までが真っすぐか反っているかの違いです。
そして、もう1個。
代理店から拝借しました。
SELLE SMPで販売されている座面がうねっているタイプの3つです。
SELLE SMPは座る場所が固定されます。
これはこれでありなのですが、1箇所のみの座り位置というのが個人的に・・・。
それ以外の形状のサドルは座るポジションが自由に変えられるというのが良いですよね~。
乗り味の話は置いておいて。。。
現在使っているサドルがこの3つのどのタイプなのか。
まずはそれを確認しましょう!
続いて。
続いて、3つの形をご用意しました。
フラットタイプ、穴開きタイプ、ラウンドタイプ(座面に丸みがあるタイプ)の3つです。
この3つの内どれを使っているか確認してください。
最初の3つと後半の3つの組み合わせの9パターンがサドル形状として存在しています。
ちなみに。
痛くないならサドルは変える必要がありませんので、そのままお使い下さい。
痛い方は先に進んでブログを読み続けて下さい。
この先、痛みの緩和方法も載せますので~。
自分に合ったサドル
あくまで個人見解の話ですが、女性の方は座面が真っすぐのタイプを使用した方が良い傾向があるように感じています。
しかも穴開き形状で痛みが出る方が多いように感じています。
穴が空いている際(キワ)で痛みが発生する。というケースですね。
座面が真っすぐ or 座面が反っている タイプで、フラットのモノをご使用頂くという事です。
何故??と聞かれると正直、分かりません。
が、このタイプをご使用頂いて、その後、交換依頼を頂いたケースが未だないので。。。
ただ、仮定は出来ます。
女性特有というか、こういう乗り方の方が多いように感じています。
背中のラインが真っすぐ。
こうなると、恥骨に圧が加わりますので、痛みが発生しやすくなるのだと思います。
ですので、SELLE SMPのタイプだとサドル先端側の膨らみが当たって痛くなるという事です。
(ポジションが合っていない場合は論外ですので悪しからず。)
また、女性は男性よりも骨盤が広いです。
ですので、座骨の幅もおのずと広くなります。
ですので、サドルサイズがないメーカーですと座り位置がメーカーが考えている位置とはズレます。
そうした結果、痛みが発生したり、股ズレを起こす。という事は良くあります。
続いて男性です。
主だった内容を載せておきます。
(全てを書く事は出来ませんので悪しからず。)
まず、尿道が痺れる方。
この方は、穴開きのタイプをご使用下さい。
尿道に圧が加わってしまう事を避ける必要があるからです。
恥骨が痛い方。
この方は、座面が反っているタイプでラウンドタイプのサドルを使う事をオススメします。
サドルが反っている事で、恥骨とサドルの座面の間に少しだけ空間を作ります。
また、丸みがあるサドルを使う事で例え接触しても圧を分散させる事が出来るからです。
サドルを取り付けは、少しだけ先端を下げて(前下げ)て取り付けましょう!
股ズレが起きている方。
この方は、ラウンドタイプのサドルをお使い下さい。
サドルの端が角張っていない為、腿の動きを阻害しにくくなります。
そうする事で擦れを防止出来ます。
大まかな痛み改善のためのサドル提案は以上になります。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございます。
先に言っておきます。
僕がオススメしたからと言って、必ず改善されるわけではありません。
ここに書ききれない、サドルの調整方法は沢山あります。
それは僕が約10年掛けて知った知識であり、技術です。
また日本語は非常に難しく、誤解を招く恐れもあります。
細かく知りたい!という方は、恐れ入りますが当店に足をお運び頂き、僕と直接話をして下さい。
商品やお客様の乗り方を見た上で、コレだと思うモノをオススメ致します。
本日のブログ担当:野々山