フィッティング あれやこれ ~Qファクターの変更方法~

今日もフィッティング話です。
毎度!野々山です。

本日のお題は、Qファクターの変更方法についてです。


Qファクターの変更方法

Qファクターの変更には、全部で4つやり方があります。
どれでやるかは、あなた次第!

  1. クリート位置を調整する
  2. ペダルとクランクの間にアダプターを入れる
  3. ペダルのシャフトを交換する
  4. クランクを交換する

どの方法をとっても、Qファクターは変更できます。
費用やどれくらい変わるかが違いますので次項で、簡単に解説・説明をしていきます。


クリート位置で調整する場合

クリートの左右位置で調整する場合、変更量は小さいです。
クリートのスリット量に依存するからです。

例にSHIMANOクリートでお話します。

クリートの調整幅は調整の幅は前後へ11mm、左右へ5mmあります。

SHIMANOはクリートに色(赤・青・黄)を設けていますが、どの色を選んでも価格は変わらず、Qファクターの調整量も同じです。
(Qファクターは同じですが、クリートの左右の遊び量が色によって0° /2° /6°となっています。)

調整幅が大きいところではSPEEDPLAYが代表的ですが、前後へ13mm、左右へ12mmあります。

前後に約13mm
左右には12mm

ペダルアダプターで調整する場合

ペダルとクランクの間に調整物を入れて調整する場合は、調整量に合わせてスペーサーか、アダプターか、を選択して入れます。

ペダルワッシャーの場合は1mm、ペダルアダプター(メーカー公表値)の場合は20mm(実寸は19mm)となります。

長くする方には、効果が高いです。
短くしないといけない方には、これだけですと効果が薄いです。
(効果が薄い場合の対策は後述します)

ペダルとクランクとの間に何かを挟みますので、ネジの咬み合わせ量に注意が必要です。
適度に増し締めという行為を行う必要もあります。


ペダルシャフトの長さを変える

ペダルシャフト(スピンドルとも言う)を交換出来るメーカーは多くはありません。
(僕が知っている限りで、SHIMANOとSPEEDPLAYだけですかね。。。)

長さ調整が出来るメーカーは、シャフトのみ購入頂いて載せ替える事も出来ます。
もちろん、ロングシャフトが初めから付いているペダルもあります。(SHIMANOのみ)

↑の写真は、SPEEDPLAYのショートスピンドル(50mm)とロングスピンドル(59.36mm)となっています。(最大で65.72mmまでの長さが販売されています)
ちなみにSPEEDPLAYのノーマルスピンドルは53mmとなっています。

SHIMANOでは、スピンドルの長さが通常よりも3mm長いモノが販売されています。
という事は、短いモノが存在していないという事になります。

調整の幅(短いモノ~長いモノまで)だけで言ったら、SPEEDPLAYが1番という事になります。


クランクでQファクターを変更する

クランクでQファクターを変更する方法もあります。
クランクでやる場合Qファクターを事前に調べておかなくてはいけません。

SHIMANOのサイトを除くとQファクターの項目があります。
↑の写真はDura-AceのQファクターとなります。
SHIMANOは親切ですね。

Qファクターを載せていないメーカーもありますのでご注意を!

ちなみにクランクのQファクターというのは↓の写真の幅の事を指しています。

見づらくてゴメンナサイ。
右のペダル取り付け~左のペダル取り付けまでの距離を指しています。


最後に

Qファクターを変更する場合、大きく変更しなくてはいけない場合がほとんどです。

それは短くも長くもです。

僕が今までQファクターのフィッティングを行ってきて、1mm・2mm程度で何かが変わる事はほぼあり得ません。
膝の左右の動きを変更するためには、自分が思っている以上に大きく動かす事が大事です。
そう考えるとSHIMANOのロングスピンドルやSPEEDPLAYのショートスピンドルだけではあまり効果が期待できません。

ただ、少量しか変更が出来ない事でも2つ3つと合わせれば効果は高く出来ます。
例えば、、、
◆クランクでQファクターを短くし、ペダルシャフトでも短くする。という感じです。

もうひとつ。

クランクが上死点時に膝が外へ開き、クランクが下死点時に膝が内側へ入る方。
この方はQファクターよりも先に、クランク長を短くした方が良いと思います。

この辺りの話は、いずれ動画を添えてご紹介したいと思います。

 

本日のブログ担当:野々山
nonoyama

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