【検証】新型Emondaに適合するパワーメーターを検証してみた件。

こんにちは、川村です。

今年、待望のモデルチェンジを果たし大注目の「新型Emonda」。

TREK最速のヒルクライムバイクと謳うだけあって、軽さと空力性能を併せ持つ次世代マシンです。

今年は新型コロナの影響でスポーツイベントが軒並み中止となってしまいましたが、来年はこのマシンの性能を最大限に発揮出来るといいですね!!

さて、そんなEmondaについてよくお尋ねいただくのが「左クランクにパワーメーターは付くの?」というお話。BB付近の剛性を高める設計となっている為に、これまでも使えないパワーメーターも中にはありました。中でも、左クランクとチェーンステイのクリアランスはギリ…。

ヒルクライムに臨むならペースメイキング・パワートレーニング用にあれば嬉しいパワーメーターですが、今回は新型Emondaに適合するものを検証していきたいと思います。


検証 ①:パイオニア SGY-PM930シリーズの場合

パワーメーターの中でよく候補に挙がるのが「パイオニア ペダリングモニター」。30°毎に「力の大きさ」、「力の向き」を計測できるので、パワートレーニングのみならず、ペダリングの効率化図るうえでも大変優れたアイテムです。パイオニアがサイクルスポーツ事業の一部をシマノに譲渡したことから、現在は生産終了となっていますが、多くのサイクリストに愛好されているアイテムなので既に使われていて、新型Emondaとの相性が気になる方もいるかと思われます。

実際に左センサーを装着したクランクを取り付けてみると…??

この通り、メーカー推奨は1.5mm以上の隙間を設ける事とされていますが、実寸で2mm。十分なクリアランスが保てていますね!

検証 ②:4iiii PRECISION / Podiiiium の場合

4iiiiはお持ちのクランクに工場取付で後から取付可能で、ペダリング効率までしっかりと計測したい!等でなければパワーメーターの中では比較的リーズナブルで既存のクランクを使用出来るので導入しやすいかと思います。

フレームのクリアランスを確認するには、4iiiiから出ている専用チェッカーを使います。

クランクをチェーンステーと一直線上にしたところで、チェッカーをクランクに合わせてテープで貼り付けます。チェッカーの灰色の領域でフレームとクランクの隙間で単4電池をスライドさせるのですが…。

Emondaのフレームでは電池が当たってしましますね…。センサーの厚みは電池式のPRECISIONで7.5mm、充電式のPodiiiiumで7.15mm、単4電池の厚みは10mm程なので、メーカーとしては安全のためにこれくらいのクリアランスを確保したいということでしょう。

同じく4iiiiからは右クランクに取り付けるパワーメーター、「PRECISION PRO」も発売されています。こちらも工場取付が出来るので、より確実にクランクに取り付けられることを考えるとこちらが適正ですね。

検証 ③:Stages パワーメーターの場合

4iiiiと共に左クランクのパワーメーターで名前が挙がるのが「Stages」。こちらは4iiiiのようにお持ちのクランクに後から取付は出来ませんが、同じくパワーメーターを気軽に始められると人気ですね。

Stagesのフレームクリアランスの確認方法はこちら

BBセンターから5cm~12cmの間で10mmの六角レンチが入るか、否か。これをEmondaのフレームに当てはめてみましょう。

やはりクリアランスは厳しいようです…。フレームに傷つかないように、予めフレームにマスキングをしておくことをおすすめします。


やはり、左クランクに関して言うとメーカー推奨には至らないものも中にはあります。塗装によってフレームの厚みに誤差がありますし、踏み込んだ時のクランクのたわみも考慮すると、買って失敗しないためには安全マージンを取っておく方が大切ですね。

より確実にという事であれば、Shimano FC-R9100-Pや スパイダー型のQuarq、ペダル型のGarmin Vectorシリーズも合わせて考えてみてはいかがでしょうか。是非ご参考にしてみて下さい。

本日のブログ担当:川村

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