今野です、こんにちは。ごく最近のことですが踵骨のリハビリも兼ねて、朝 出勤前に駒沢公園をちょっとだけランニングしておりまして、
ただ….このところずっと雨ですよね?
「気持ちいいから続けたい、でも雨! いいや 濡れても良いや 走ろう」とやってるわけですが。今朝 走っていて ふと、自転車レーンにもお一人だけ何度もすれ違う方がいらっしゃる事に気がつきました。
僕と似たような理由ですよね?おそらく。「雨だけど走りたい」
走りたいですよねやっぱり。わかります。ただ、自転車は機械ですからケアが必要です。
ということで今日は、「簡単な、これだけでもやっておくと全然違いますよ!」というケアの方法をご紹介いたします。
錆び=腐食
乾拭きと注油でケア
錆びるというと表面的な物に思うかもしれませんが、素材自体が腐食していますので、そのうち朽ちてしまいます。
そうなっては遅いので、こまめにケアします。 「サビ」なので鉄製の部分、ネジやチェーン、ギア周りをケアします。
ギア周りの細かな部分については「洗浄講習会」にてご案内しておりますので、今回は割愛し、日頃簡単にできる部分に今回は焦点を絞ります。
<備考>
カーボンフレーム→錆びません。フレームは大丈夫。優しく水滴を拭き取ってあげましょう。
アルミフレーム→白錆びというやつですね。鉄ほど進行は早くないのですが、これも水滴を拭き取ってあげましょう。
クロモリフレーム→錆びます。防錆処理をされている場合がほとんどですが、しっかり水滴を拭き取って防錆剤スプレーをフレームのパイプ内部に噴いてあげると良いです。フレームの空気抜きの穴からオイルが垂れてくるので、カーペットの上などでは要注意です。
※ハンドルやステム、サドルも上記同様に素材によって錆びる錆びないがありますので、上を参考に同様の処理をしてください。
一番錆びやすいのがネジ・チェーン
ネジは、その特性上 鉄が使われている場合が多いです。スレンレス製もありますが工具を当てる部分など、特に錆びますので、しっかりと乾拭きした後 注油します。
まずは 乾拭き
まずはフレームから自転車全体をウエスで乾拭きしましょう。
チェーンやギアのある部分は汚れたオイルがウエスに付着しますので、別のウエスを用意するか一番最後に拭きましょう。
乾拭き用ウエス:なんでも良い。気なくなったTシャツの切れ端やタオルなど。
仕上げ用ウエス:マイクロファイバーウエスがオススメ
続いてネジとチェーンに注油 水置換がベター
※ 水置換製というのは、読んで字のごとく水と置き換わってくれる性質のオイルです。
乾拭きをどれだけしても、素材の表面には水分が残ります。またネジなどもそうですが、ウエスが届かない部分には、当然水分が残っています。
そんな時に便利なのが「水置換性」これぞ 痒い所に手が届く 孫の手みたいですね。便利です。
自転車の各部位にあったケミカルを選びましょう!
上写真でご紹介した3本、それぞれ向いている部位が違います。
○チェーンルブ
タイプ:最初サラサラ 後でグリスっぽい固さになる
チェーンの注油のミソは、リンク内のコマに「ある程度の硬さで」しばらく居座ってくれるくらいの油分が良いとうことです。 ・それよりサラサラ→注油の頻度が高くなる ・それより硬い→ペダリングの邪魔、汚れを呼びやすい、それが元でチェーンやギアの耐久が悪くなる。
○ラスペネ
タイプ:抜群の浸透性
ネジ類はラスペネで行きましょう。噛み合っているネジの奥まで浸透していきます。ネジ山まで防錆できます。また各ディレーラーのパンタグラフの接合点に浸透させましょう。弱点はサラサラ。なのでオイル切れは早いですから、定期的にさしましょう。
○メンテルーブ
タイプ:3つの中で一番グリスっぽい硬さになる
チェーンルブより少し硬いグリス状になります。ブレーキレバーのバネ部分、ディレーラーのバネ部分、STIレバーの内部ラチェット部分などにほんの少しだけさします。硬さがあるので圧力がかかる部分に有効です。ワイヤーケーブルなんかにもGoodです。
あまりお勧めではないですが、どれか1本でやるしかなければ、メンテルーブが良いと思います。
ラスペネとメンテルーブは1mlづつ
1mlづつ出すくらいの気持ちで、そっと押して使いましょう。
周りに飛び散ったオイルはもったいないですし、汚れを呼ぶ原因になります。
コツがいるので、ご興味があるお客様には店頭でこっそりとお伝えいたします。
ワコーズ ケミカル 豆知識
” ノズルの素材に理由あり ”
金属でできたノズルは曲げて使えるようにあえて金属を使用している。
☠️ これは絶対NG!!☠️
ブレーキにはオイルをささないで下さい。
ブレーキアームにはさしたいところもあるのですが、ホイールのブレーキトラック面やブレーキシューにオイルはNG付着してしまうとブレーキが効かなくなります。
ディスクブレーキもローターが錆びてきたりしますが、ローターもパッドもオイルは絶対NGです。全く効かなくなります。
ディスクローターのサビが気になりましたら、当店までお持ち込み下さい。
サビのみならず、ローターの微細な目に詰まったカスを綺麗に除去して、本来のブレーキ制動力を蘇らせます。
ケアさえしてあげれば、雨の日だって楽しむことができます。
もちろん滑りやすいマンホールや白線の上などは注意して走りましょう。
今度は洗車後のコーティングについて書いてみようかな。
それではまた、よろしくお願いいたします。
本日のブログ担当 今野