こんにちは、コンノです。
先日、青系のお色が好きなお客様に向けてTREKのネイビーの車体をご紹介しましたが、
青系で「カッコ良かった」とよく言われることが多いのが、アスタナチーム時代のTREK
かっこいいですね、爽やか、精悍といった感じでしょうか。
上の写真で気になった方もいるかもしれませんが、ホイール、ちょっと特殊ですよね?
これはペアードスポークと呼ばれるスポークパターンです。
ペアード… ペア=2つで一揃い。 左右が対になっているということですね!
実はこの当時はRolfというメーカーの版権をトレックが持っており、ちょっと特殊なホイールがBontrager名義で出ておりました。
その後、TREKから独立しRolfPrimaとして現在のロルフプリマホイールがあります。
そんなTREKともちょっとゆかりのあるホイール、ロルフプリマの修理を今回は受けさせていただきました。
今回はスポークとリムの交換をします。
少々前のアメリカンハンドメイドのパーツのため、国内代理店のJSKサイクリングフォースさんを経由してスポークとリムを本国から取り寄せということに。
〜1ヶ月ほど〜
本日スポークとリムが入荷して来ました。
スポークを編んだりホイールを組んだりするのは大好きな方ですが、今まで触って来たホイールとは全然違う組み方です。原理原則は同じでしょうが、なにせ16本しかスポークがなくペアードスポークなので、ほぼ同位置にスポークホールがあります。
面白いなと思ったのが、スポークをハブに通す方向も、左右ともそして全てのスポークが左から入って右に出るという通し方。
通常内側から外に出るスポークがより強度があると教えられるのですが、これだけスポークが少ないので、そうしたいところなのに、左側も全部 左から入って右に抜けます。
またフランジも 普通は右側(ドライブ側)の方のフランジ径を大きくしてスポークテンションを均一化させたいメーカーが多いのですが、ロルフはノンドライブ側の方が大きいです。
ハブのフランジ幅も、普通は横剛性を上げようとフランジ幅を広げたいメーカーがほとんどの中、唯一 ロルフはフランジ幅を狭くしてます。
なんで?と思うかもしれないのですが、ホイールにおいてスポークの空気抵抗が1番の敵と言われるなか、ロルフの回答は「スポークを少なくする」だったわけで16本という極端に少ないホイールをよく走るホイールにいたらしめるための形が、この狭フランジ幅、左大右小のフランジ径、スポークの編み方になっていったんでしょうね。
さて、組み終わりました。触っているともっと色んな事を感じます。ドライブ側のスポークは全てノンドライブ側の内側に入るような格好になっているんですね。こうしてみるととても綺麗です。
今日のブログはちょっとトレックから離れちゃいましたが、ホイールやパーツ類はどんなメーカーのものも国内代理店があるところであれば大体お取り扱い可能です。
こんなのの修理はできる?こんなものは取り寄せできる?などお気軽にご相談いただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。