最近、知人が自転車を盗られてしまいカギの重要性を痛感しました
改めまして皆様ごきげんよう、伊藤です。
冒頭からショッキングな話をしてしまいましたが、今回はいかにして自転車泥棒を捕まえるか
・・・ではなくてカギのお話です。
(どういった事件でも犯人をご自身で追いかけるのは危険なのでよほどのことが無い限りは警察に任せた方が安全です、凶器を持っていないとは言い切れないので身の安全を第一に!!)
と言うのもその知人、サイクルスタンドに自転車を掛けて、カギはしていなかったらしいんですね。
運よく翌日に戻ってきたとはいえそんな幸運はあまり無いのでやはりカギは重要です。
当店も店頭にサイクルスタンドをご用意しておりますが、そういうところも狙われているんだろうな、と言うのもあるのでこれを読んだ皆様は(大丈夫だとは思いますが)カギをちゃんとかけて下さい!
◆とはいっても◆
さて、いきなりカギを掛けましょう!って言われても世に出ている自転車用のカギって何を選べばいいかわかりづらいですよね?
上の写真は店舗にある商品を撮ったのですが左から携帯用ワイヤーロック、ワイヤーロック、チェーンロックの小中大と並べてみました。
他にも
こんなU字ロックやブレードタイプのカギと言うものもあります。
こういう種類がある中で
「ご自身がカギをするシチュエーションにあったものを使って下さい」
・・・なんて言われても思い浮かばないと思うんですよね。
また、先にショッキングな話を先にしてしまうとこの世に絶対に切れないカギと言うのは存在しません。
なので今日はカギの種類、特徴と「このカギはこういうシチュエーションにいいんじゃないかな?」なんてこともご紹介できればと思います!
どのタイプも一長一短あるので選ぶ際にはご自身のシチュエーションと合わせて選んでみてください!
◆ワイヤータイプ◆
まずはワイヤーロックから。
一番手は携帯用のワイヤーロックです、Bontragerの商品をのっけていますがCROPSなんかも携帯用としては有名ですね。
このタイプ、携帯型ワイヤーロックの利点としてはとにかく軽いことが挙げられます。
なので「一日中乗っていてトイレ休憩やコンビニでの補給以外であまり自転車から降りる事は無い」なんてシチュエーションではこのタイプは重量負担になりづらいので適しているのではないでしょうか?
ただ、軽いと言う利点はあるのですがワイヤー自体が細いのでポケットに入るような工具、極端な話をするとニッパーなんかでも切られる可能性があるというデメリットがあります。
なので渋谷や新宿あたりの都心部で長い時間停めると言う使い方にはあまりおすすめできないです。
また、ワイヤーロックだとこんな感じのホルダーが一緒についているものも。
このタイプは割と長めに作られていることが多く、どこに停めるにしても長さが足りない!という事が起きづらいというメリットがあります。
ただやはりワイヤーカッターやニッパーで切られてしまいやすいので使うのであれば比較的転売目的の盗難被害には遭いづらいクロスバイクなどでの使用がいいのかな、と言う感想です。
◆チェーンロック◆
続いてはチェーンロックのご紹介です。
チェーンロックは名前の通り被覆(リップストップが施された布である事が多いです)の内側にチェーンが入っている構造のカギです。
このカギの特徴は金属製のチェーンが入っているのでワイヤーカッターでは切れない、また内側のチェーンの太さによって頑丈さと重量が変わってくる、と言う点があります。
どのくらい重さが変わるかと言えば
全て乗っているわけでは無いので正確ではないでしょうが4804Kと5805K(共に物理カギ式)でおおよそこのくらいずつ重量が変わってきます。
最軽量の物でも約450g前後と重量負担があり、そこからセキュリティを強めるにつれて増える重量負担が一番のデメリットと言えるでしょう。
また、持ち運び方法もサドルバッグをご利用する、体にたすき掛けをする、車体に巻き付けるといろいろあるのですがサドルバッグを使うと車体の重心バランスがちょっと後ろに増えるという点、たすき掛けをするとそれはそれで肩が凝る、車体に巻き付けると塗装をチップする等事前に走る距離なんかと相談する必要があるカギ、と言えます。
ただ頑丈性とある程度の長さがあるので納得できる持ち運び方法や重量負担を無視できる場合であればチェーンロックが一番使いやすいかもしれませんね。(※個人の感じ方に差がある場合があります)
◆ブレードロック◆
今現在店舗では一つしか取り扱いが無いのですがブレードタイプと言うものもあります。
構造としては鉄板状のブレード(あるいは軽量化の為にブレードの両脇を鉄の棒で挟んだものも)をカンフー映画の三節棍の様につないで輪の様にしたタイプのカギです。
このタイプは物によってはこの後紹介するU字ロックと双璧をなすくらいには頑丈ですがブレードの長さや構造、関節の多さで大きさや重量、最終的な頑丈さが変わってくるのが特徴ですね。
またホルダーが用意されているものも多いので多少重くてもボトルケージ台座を使って車体に常備できるものが多いです。
欠点としてはカギとしては広げてもそこまで長くないという事と、ホルダーを使っても500g~1100g前後の重量負担があるという事でしょうか。
関節部分は強化されていてそこまでヤワでは無いので関節を壊されたらどうしよう!みたいなそんな某陸戦型ガ〇ダムが出てくる作品みたいな心配はしなくても大丈夫です。
◆U字ロック◆
最後に店舗で商品としては置いていないのですが(お取引ある代理店さんにて取り扱いがあるのでご相談頂ければご用意も出来ます)U字ロックと言うタイプのカギもあります。
このU字ロックタイプのカギはコンパクトでとても丈夫!!
(‘ω’)<じゃあ、とりま、これ選んでおけばおkってことね?
って思ってしまった方、期待通りの反応ありがとうございますw
コンパクトと言う事は掛けられる範囲が短いという事であり、カギで丈夫という事は・・・そう、重いというデメリットがあります。
上の写真だと比較物が無いのでどれくらい短いかと言われても分かりづらいと思うのですが
この写真は当店の試乗車を停めている様子なのですが、ダウンチューブとポールを挟んでぎりぎり停められるくらいの短さなので、もしご友人と一緒にまとめて停めたい!とかある程度カギの長さが欲しい!と言う場合、あるいは近くに一緒に停められる構造物が無い場合には使いづらいタイプのカギと言えるでしょう。
ただ重ねてにはなりますがコンパクトで丈夫ではあるので毎日同じところにある程度の時間停めるよーと言う場合(通学や通勤などが多いかもです)は上記のチェーンロックと、あるいは携帯型のワイヤーロックとどちらがいいかで頭を悩ませることになるかもしれません。
持ち運び方法はお鞄に入れる方やジーンズのお尻側のポケットに入れる方,またハンドルステムあたりにくくる方(塗装のチップに注意してください)なんかが多い印象を受けます。
ひとまず有名どころでいうとこういうところでしょうか、馬蹄錠(軽快車に着いてる奴)とか別の種類もあるにはあるのですがスポーツバイクは上記のカギを使われる方が多いと思います。
切れなくて軽くて長いカギっていう万能なカギがあれば一番いいんですけれどもね・・・
重ねてにはなりますが防犯の第一歩はカギを掛ける事、カギもなるべく車体と被らない色の方がカギを掛けてるぞ!と盗ろうとする人間に対して威嚇することにもつながります。
(いたずら目的やで盗ろうとする人間の視点で考えると、カギがかかっている自転車とカギがかかってない自転車ならどちらが盗りやすいかと言ったことです)
勿論、カギ一つだけだと心配と言う方はブレードタイプ+ワイヤータイプやU字ロック+チェーンロックみたいに二つ着けるのも有効策ではあるので(お手間で無ければ)しっかりカギを増やして防犯していくのもいいと思います。
防犯の第一歩としてしっかりカギを掛けましょう、それでは!!
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書いた人:伊藤