フィッティング のあれやこれ ~ドロップハンドルポジション~

最終営業日の今日もフィッティングのお話です。
もはや自己紹介は不要!と思いつつも、野々山です。

フィッティングの話を続けて今日で23回目。
沢山のお客様から読んでますよ~とコメントを頂き、
嬉しくなってツラツラ書き続けている今日この頃。

本年最後は、ドロップハンドルのポジション出しについてです。


ドロップハンドルの形状・種類

以前にもドロップハンドルの形状についてはお話をしました。
百聞は一見にしかず。まずはどんなモノか見てみましょう!

↑の写真は須賀画伯による手書き絵です。
(画伯、ありがとうございます)
左からシャローハンドルアナトミックハンドルアナトミックシャローハンドルコンパクト)と呼びます。

見分け方は、赤〇で囲んだ部分です。

シャローはSTIレバーを取り付ける部分が露骨に下がっています。そしてドロップ先端が握りやすいです。
アナトミックはSTI部分とドロップの奥部分が握りやすく作られています。
アナトミックシャロー(コンパクト)はシャローとアナトミック両方の良いとこ取りになっていて、STI部分やドロップ部分(先端含む)も握りやすくなっています。

シャローは競輪ハンドルとして使われている事が多いですかね~。
アナトミックは別府選手がMadone9時代に入れていましたね~。
アナトミックシャローは現在のほとんどのハンドルがこの形状となっているので一般的なハンドルとなっています。


ハンドルのフィッティング/ポジション

形状については上で解説しましたが、どのハンドルが自分に合っているか。。。

気になりますよね?

部分部分で切り取って見てみると分かりやすいと思います。
フィッティングに関わるポジションは大きく分けて、ブラケット(STI)とドロップの2種類となります。

Q1.STI(ブラケットポジション)を今よりも下げたいか?
→YES:シャロー
→NO:アナトミック or アナトミックシャロー

Q2.ドロップポジションを今よりも下げたいか?
→YES:シャロー or アナトミック
→NO:アナトミックシャロー

Q3.ドロップポジション時、先端を良く握る。
→YES:シャロー or アナトミック
→NO:アナトミックシャロー

Q4.ドロップポジション時、奥を握りたい(ブレーキレバーに近い部分)。
→YES:アナトミック or アナトミックシャロー
→NO:シャロー

Q5.STI(ブラケットポジション)を今よりも遠くしたい。
→YES:シャロー
→NO:アナトミック or アナトミックシャロ―

性格診断ではありませんが、
STIとドロップ部分のセッティングに関わる質問(Q1・Q2)と
好みの部分の質問(Q3~Q5)に分けました。
何となく自分に合ったモノがどれなのかが分かるようにしてあります。

シャローとアナトミックは往々にしてドロップ量が深く、ハンドルリーチが長いというのが特徴です。
ドロップ量は大半が135mm~150mmくらいです。
↑の写真のBontragerハンドルはアナトミックシャロー形状で、ドロップ量は深くても130mmとなっています。

リーチに関しては、シャローでは100mmを越えるモノが存在しています。
逆にアナトミックやアナトミックシャロ―で100mmを越えるモノを僕は見たことがありません。


 

ハンドルの取り付け方法

ハンドルの取り付け方も色々ありますが、以下は当店で行っている方法です。

先に答えから言います。

2つのポジション、どちらも握りやすいようにハンドルを取り付けます。

↑の写真はどちらも、局所的に良く握るポジションです。

ドロップの先端は、ダンシング時のモガキの際に握ります。
それ以外にも、体重を預け楽に走る際にも握りますね。

ドロップの奥は、前傾を効かせて巡行させる際に握ります。

こうした局所的な使い方のポジションでも握りやすくする事で、どんなハンドルも使いやすいモノとなります。

この取り付け方をすると、リーチが少し短くなります。
短くなった分、ステムを伸ばす事も出来ます。
そうなれば、より安定性が増したハンドリング捌きが出来ます。


本年最後のフィッティングブログにお付き合い頂きありがとうございます!

来年もフィッティングのネタをツラツラと書いていきますのでお付き合い下さいませ。

 

本日のブログ担当:野々山

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