こんにちは、スタッフ須賀です。
今回のブログは最近お客様とお話をしている時もチラホラ話題に出て来る
「フロントシングル」について紹介したいと思います。
自分のロードバイクもフロントシングルにカスタマイズしているので、たまにFacebookやブログでも紹介していた気がしましたが、詳しく紹介していなかった気がするのでこの機会に…
ネットでフロントシングルと調べてみると、
「フロント変速機なんていらない!」「フロントシングルはどうなのか?」的なブログがずら~~っと出てきますね
私自身、フロントシングルに興味を持ったのは約1年半くらい前2017年の夏頃、ちょうど2018年モデルの発表前くらいですかね~
この頃、マウンテンバイクではフロントシングルが上位モデルでは当たり前に使われ、シクロクロスも半分以上がフロントシングルになっていた頃。
2017年のTREKカタログと2018年のカタログを見比べると、
マウンテンバイクはどちらも上位モデルでフロントシングル、シクロクロスは2017年モデルはフロントダブルでしたが2018年はフロントシングルに切り替わっています。
もちろんロードバイクのシングルなんてほとんどやっている人も居なく、まだ紹介しているブログも数件見つかるかどうかって頃です。
そんな中、どうせ登り行かないし平地のギア比に合わせてシングルにしてしまえ!
と試したのが私のフロントシングルカスタムのきっかけでした(笑)
ではまずは皆様が1番気になっているであろう、
フロントシングルのメリットとデメリットから!!
実際に使った結果も踏まえて紹介します。
メリット
1.チェーンリングの形状がナローワイドになっている事でリングとチェーンの嵌合が強くなりフロントのチェーン落ちリスクが格段に減ります!
これはフロント変速のあるフロントダブルでは出来ない技術ですね!
実際にフロントシングルにして1年以上経ちますが1度もチェーントラブルは発生はしていません。
マウンテンバイクやシクロクロスなど荒れた路面で使われる車体のチェーントラブルをなくすためにできた技術というのも納得の安心感です!!
2.軽量化!!
フロントディレイラーがなくなり、チェーンリングも減り、さらに細かいところで言うとワイヤーも1本減るのでその分だけ軽くなります!
DURA-ACE R9100の直付けタイプのフロントディレイラーが85g、
ULTEGRA R8000の直付けタイプだと106gになります。
また、チェーンリングはインナーリングが軽くてだいたい30g程、単純にインナーのリングがなくなったと考えるとその30g分の軽量化ができます。
誤差などを考慮してDURA-ACEスペックで110gの軽量化ってところでしょうか、
ヒルクライムでとにかく軽量化をしている方などにはこの重量は大きいのではないでしょうか?
3.フロント変速のわずらわしさ解消!
2×11速の自転車をよく「22速」なんて言ったりしますが、
フロントのギアを53-39T
スプロケットを11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T
の構成の自転車があるとして、
22速全てを順番通りに軽くしていく時にフロントは重くしたり軽くしたり、合計13回もの操作が必要になります。
全てのギアを順番に使うのは現実的ではありませんね…
もしもフロントを1回だけ操作してリアも軽くしていく一方だけの操作をした時に使えるギアは実は14枚、
こう見るとフロントシングルの良さが見えてきますね!
デメリット
メリットで2×11速は14枚と言ったものの、それでもギアの枚数は少し減ってしまいますね…
これが主なデメリットでしょうか。
あとは、ワイドレシオで幅広いギアをカバーするとギア比が飛び飛びになってしまいます。
続いて、1年半前はロードのフロントシングルが殆どなかったのに、なぜ最近になってロードバイクのフロントシングルが注目され始めたのかについて。。。
大きな要因が2つあります。
1つ目は、グラベルロードの登場です。
荒れた路面を走る時のチェーントラブル防止の為にフロントシングルが使われている訳ですが、もちろんグラベルロードに使う人も居ます。
それに伴って同じロード系の車体に導入を考えている人が増えています。
2つ目は、リアのギアの多段化です。
マウンテンバイクではリア12速がミドルグレードにも付き始め、ロードでも12速が登場して来ています。
SRAMも昨年末に12速が話題になり、TREKセガフレードが今使っているのも12速??
これによって更に「リアだけで十分じゃね?」という話が増えています。。。
ずら~~っと文章を書いていきました。
フロントシングルはメリットもデメリットもありますが使ってみた感じ、使い方によっては全然ありなのではないかな~と思います!
オススメのカスタマイズは、フロントを脚力や使う場面に合わせて40T~50Tあたりで選び、リアを11-28Tにする事で走る場面に合わせてギアが飛び飛びになる事なく使えます。
また、リアディレイラーはシングル用を使ってしまうとロードでは無駄にバネのテンションが高いので普通のリアディレイラーがオススメです!
気になる方はぜひご相談下さい!!
本日のブログ担当:須賀