こんにちは、スタッフ須賀です。
今回は久しぶりのホイールブログです!
前回は「タンジェント組」について書きましたが、今回はそのタンジェント組の中でも「逆イタリアン組」を紹介致します。
前回のホイールブログでポイントとして、スポークには「頭が見える側」と「見えない側」がある事、
ハブの外側(頭が見えない側)から来るスポークは強い事を書きましたが、
今回はここが重要になってきます!!
ちなみに前回のホイールブログはこちら~~
そろそろ逆イタリアン組を紹介していきます。
まずは、どんな時にこの組み方をするのかですが、
逆イタリアン組のホイールが使われるのは、主にディスクブレーキモデルのフロントホイールです。
なぜディスクブレーキモデルのフロントホイールで使われるのか、図で説明していきます。
組み方を分かりやすくする為に、上のイラストのようなスポークの頭側が赤、反対側が青の派手派手スポークで16ホ―ル(左右合わせて16本のスポーク)のホイールを組んだと仮定します。
そのスポークで組んだ逆イタリアン組のホイールが上のイラストになります。
(いびつな絵でスミマセン…)
見やすくする為にドライブ側のイラストではドライブ側だけ、反ドライブ側のイラストでは反ドライブ側のスポークだけを描いています。
ホイールを左右どちら側から見た時に、どちらもハブ外側から来るスポークとハブ内側から来るスポークが同じ方向を向いています。
ここで重要になって来るのが青いスポーク!!
これは、先程のイラストのホイールに進行方向の回転の力とディスクブレーキによる制動時の力を加えた時に、ドライブ側から見た図です。
この時にハブ外側から来る(青色)スポークは、リムから伝わる回転の力とハブから伝わる制動力によって引き延ばされます。
そして、ここであの大事なワードを思い出しましょう!
「ハブの外側から来るスポークは強い!」
この引き延ばされる力を少しでも強いスポークで受けたい!
すると、ディスクブレーキのホイールには逆イタリアン組が最適!!となる訳ですね~
しかし、ディスクブレーキモデルのホイールであっても、リアホイールはフロントホイールと違い、
チェーンからの駆動力が加わりますので、フロントとはまた違った組み方になっています。
結果、例外もありますが「ディスクブレーキモデルのフロントホイール」にのみ最適な組み方が逆イタリアン組になります!!
なかなかに難しい内容でしたが、困った事、分からない事、ホイールの相談などがあれば
お気軽にスタッフまでお尋ね下さい!!
本日のブログ担当:須賀