ロードバイク ジオメトリのヒミツ EMONDA DOMANE 比較

こんにちは。須賀です。
今回は車体の各部分の寸法、ジオメトリについてです。

ロードバイクのジオメトリを比較するのですが、比較的違いの分かりやすいEMONDADOMANEで比べていこうと思います!
EMONDAはH2フィット、DOMANEも通常のEnduranceジオメトリで比較していきます。
まずはそれぞれのバイクの特徴から~


EMONDA

 

EMONDA SL6 DISC

・無駄なものを削ぎ落とした超軽量モデル
・反応が良い
他にも特徴はありますが今回は比較なので割愛…

今回の比較で重要になってくるのはEMONDA 1番の特徴軽さ。。。
ではなく、反応の部分です。

DOMANE

DOMANE SL6 DISC

・ISO SPEEDを搭載する乗り心地重視のモデル
・走行時の安定感が良い
同じく、今回は割愛…

こちらのポイントは、安定感の部分!


TREKカタログ2019

今回はこちらの教科書(カタログ)を使っていきます。

では教科書の168ページ、169ページを開きましょう!
普段ほとんどの方がスルーしているでしょう、ジオメトリが乗っているページ。
正直、自転車を乗るのにはあまり必要のない情報なのでなかなか見ないページですよね~

さて、この表からEMONDAとDOMANEの違いを探していきましょう!

※今回は54サイズで性能に大きな差が出る部分を見比べていきます。

まず1つ目は、
・ヘッドチューブアングル
・トレイル値

この2つが関わってくるのが、ハンドルの反応や直進安定性

DOMANEの方がヘッドチューブの角度が小さく、ヘッドが寝ているのが分かるかと思います。
また、トレイル値もDOMANEの方が大きくなっています。
この2つは連動してくる部分なのですが、
DOMANEの様にヘッドが寝ていてトレイル値が大きい車体は直進安定性が高くなります。
逆に、EMONDAの様にヘッドが立っていてトレイル小さい車体はハンドルがクイックになります。

極端なイラストを描いてみました。
上は極端なDOMANE、アメリカとかの映画に出てくるカマキリみたいなハンドルの付いたバイク。
下は極端なEMONDA、こちらはフォークを地面と垂直にしてみました。
どちらの方が安定するか、どちらの方がクイックに反応するかわかりますね!

ちなみにトレイル値はフレーム設計の都合上、小さいフレームサイズほど大きくなり、大きくなり過ぎるとハンドル操作が鈍く感じるようになります。
小さいサイズでもハンドリングが安定しているメーカーは設計が上手いということですね。
(サイクルモードなどで50サイズ以下の小さいサイズの自転車に試乗するとメーカー毎にハンドリングの違いが良く分かりますよ笑)

 

次はBB下がりといわれる部分。

BB下がりは、BBの中心が前後のホイール軸を繋いだ線よりどれだけ下にあるのかを表しています。
これは数値が高いほどBBが低い位置にあるということになります。

DOMANEが80mmに対しEMONDAは70mmになっています。
DOMANEの方が1cm低い位置にありますね!
BBの位置が低いほど乗った時の重心が低い位置に来ますので安定感が増します!
逆にBBが高い位置にあると車体の反応が良くなります。

 

次にチェーンステー長ホイールベース

チェーンステー長はその名前のままチェーンステーの長さの事、
ホイールベースは前後のホイールの距離のことです。

DOMANEは420mmのチェーンステー長に1010mmのホイールベースになっています。
EMONDAは410mmのチェーンステー長に981mmのホイールベースになっています。

チェーンステーは短いほど駆動力の伝達が良くなり漕いだ時の車体の反応が良くなります。
チェーンステーが長くなるとホイールベースも長くなる為、車体の直進安定性が増します。


こんな感じで実はISO SPEEDや見た目の違いだけでなく細かなジオメトリの違いによって車体の特徴は決まってきています!

実際に乗ってみる事も大事ですので気になる方はぜひ試乗して乗り比べてみて下さい!

本日のブログ担当:須賀

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