初めてのビンディングペダル・・・。
様々な記事を読んで、商品を見て、結果良く分からない。というのを体験された方もいらっしゃると思います。
10年前の話になりますが、僕も何が良いのか分からずに、憧れの先輩が使っていたペダルマネて購入した事を今でも思い出します。
必ずここからスタートって訳ではありませんが、こんなペダルもあるよ?って事で今回、SHIMANO (シマノ)から販売されている QLICK’R (クリッカー)のご紹介です!
QLICK’Rって??
クリッカーはSHIMANOから販売されている特殊ペダルの技術名です。
SHIMANOのサイトによると・・・
1. 足から自転車に伝わるパワー効率を体験してもらいたい
2. 長距離を走行しても疲れを感じにくい事を体験してもらいたい
3. 高い安定感とコントロールを得ることが出来る事を体験してもらいたい
4. 従来のペダルと比べて、ステップイン・アウトは軽くて簡単に行える安心設計にしている
という事です。
文章にされているとなかなか伝わらないと思いますので、写真と図を使ってご説明します。
まず、1~3に関してはこういう思いでペダルを作っているよ!って事ですので割愛します。
重要なのは、4の内容です。
ステップイン・ステップアウトって何?って事ですが、まずは動画をご覧下さい。
ペダルに対して、金具 (クリート) を入れる事をステップイン。
逆にペダルからクリートを外す際がステップアウトとなります。
ここからは写真です。
こちらがクリートとなります。
このまま写真を撮り続けるのが難しいのでクリートのネジを外し、表裏を逆にして説明します。
こんな感じです。
①の部分を引っ掛けて、②を踏み入れる。
これがステップインです。
SHIMANOはこのステップインが軽い!というのを売りにしています。
実際、動画では手で入れて、手で外しています。
何故このような事が出来るのか?
ペダルに付いているスプリングに秘密があります。
黄色〇部分の裏にスプリングがいます。
この部分のスプリングの巻き数が少ないというので、ライトスプリング仕様に出来ているのではないでしょうか?
実際、ステップインに必要な力は、従来のSPDよりも60%低減されているとの事です。
手で入れるのが本当に楽でした。
続いて、ステップアウトです。
こちらもバネの強さによって外しやすさが変わります。
バネが強ければ外しにくく、バネが弱ければ外しやすくなります。
ステップアウトに必要な力は62%低減されているとの事ですので、非常に楽に外せます。
(スプリングポジション最小時)
スプリングの強さを更に決めているのは、この+と-です。
プラスに回せば、バネは強くなります。
逆にマイナスに回せば、バネは弱くなります。
そして、外す際には踵(かかと)を外へ捻るのですが、その際の稼働も従来とは違います。
従来のSPDのペダルは13°分稼働がありましたが、QLICK’Rは8.5°しかありません。
アングルが小さくなれば、それだけ捻る量が減りますので、素早いステップアウトが可能になります。
こうした工夫が入れやすく、外しやすさに繋がっています。
初めてのビンディングペダルについては様々な意見がありますから、「あれが良くて、これはダメ」というのはないと思います。
あくまで、こういう使いやすいモノもあるよ~って事で心に留めて置いて下さい。
本日のブログ担当:野々山