こんちには、川村です。
ジロ・デ・イタリアも本日が最終日。例年であれば最も美しいグランツールと言われ、地中海のエメラルドグリーンとマリア・ローザのピンクに染まった街並みが印象的でしたが、今年はコロナ禍の影響もあり観客は少なめ、雨の多い季節と重なったこともあり厳しい天候のステージ多かったですね。
波乱の続きの今年のジロ・デ・イタリア。最終日の今日、総合優勝の予想ともに今大会のこれまでを一緒に振り返っていきましょう!
20ステージを終えて総合トップ2人が同タイム 勝負が決するのは最終日15.7km個人タイムトライアル
戦前の予想とは大きく異なる総合争いとなった今大会、第20ステージを終えての総合順位はジェイ・ヒンドレー(Team Sunweb)とタオ・ゲオゲガンハート(INEOS Grenadiers)が同タイムで総合首位に並んでいます。
ゲオゲガンハートはチームのエース、ゲラント・トーマスが落車リタイヤした後の急造エースにも関わらず、じわじわとタイム差を縮めてこの順位。INEOS Grenadiersはトーマスのリタイヤ後にステージ狙いへと切り替えて今大会6つのステージ優勝と総合争いに再び加わるという、チーム力とグランツールを知り尽くした戦い方は見事ですね。
3位に着けるのはヒンドレーと同じくSunwebのウィルコ・ケルデルマン(Team Sunweb)。チームのエースという扱いながら、ステルビオ峠のクィーンステージで大きくタイムを失ってしまったのが痛かったですね。先頭集団にいながら、登りで遅れた際にアシストのヒンドレーを先行させたチームの指示に若干のフラストレーションを感じているようですが、これは来季BORA-Hansgroheへと移籍する彼よりも期待の若手を優先する判断ということでしょうか…。とはいえ、上位3名の中では最も個人TTを得意とするだけに今日どれだけの走りが出来るかは注目ですね。
ズバリ!優勝予想は!?
最終日、本日第21ステージのコースがこちら☟
15.7kmの個人タイムトライアル。短い距離ですがこのステージを制した選手がそのまま総合優勝の証、マリア・ローザを手にする重要なステージです。
ここまでの総合タイムを振り返ると、
1位 ジェイ・ヒンドレー(Team Sunweb)85:22:07
2位 タオ・ゲオゲガンハート(INEOS Grenadiers),,
3位 ウィルコ・ケルデルマン(Team Sunweb)+1:32
現在同タイムで並ぶトップ2人ですが、生粋のクライマーであるヒンドレーに比べるとゲオゲガンハートの方がTT能力には分があると言えるでしょう。3位のケルデルマンはTTを得意としていますが、15kmという短い距離で1分32秒というタイム差が何とも微妙なところ…。
と言う訳で、スタッフ須賀の優勝予想「スガノート」はゲオゲガンハートのマリア・ローザ。対する私スタッフ川村の予想はケルデルマン!
さて、どちらの予想が正解か?答え合わせは明日のブログをお楽しみに~!!
波乱の続くジロ・デ・イタリアのこれまで
今大会優勝候補の筆頭だったのはINEOS Grenadiersのゲラント・トーマスは初日の個人TTで好タイムで順調なスタートに見えましたが、第3ステージのパレードランにて転がっていたボトルを踏んで落車。後に骨盤骨折が判明した大怪我により翌ステージはDNS。早くもジロを去る事になりました。
今回の落車の原因一つと言われているのが軽量ボトルと軽量ボトルケージによって段差でボトルが跳ね上がってしまったという事。全てにおいて言えることですが、軽さや速さを突き詰めすぎて安全性を損なってしまっては本末転倒ですよね。TREK-Segafredoメカニックが固定力に優れるBontragerのボトルケージBat Cageを好んで使っていたのにはそんな理由があったんですね。
ツールでは選手たちをバブル状態(隔離状態)にすることでコロナの陽性者0で大会を終えましたが、残念ながらジロでは数人の選手からコロナ陽性者が出てしまいました。総合優勝の候補だったサイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)とステファン・クライスヴァイク(ユンボ・ヴィズマ)もコロナ陽性となりチームごとジロから撤退ということになりました。選手たちが戦わずしてレースを去らなければいけないというのはやはり切ないものです。早くこれまで通りのレーススケジュールを願うばかりですね。
最終ステージ直前に総合優勝を予想するという大胆な試み。今大会はトップ2人が同タイムという中々見ない条件で見る側も一層の事盛り上がりますね!!選手達が口を揃えて言う、「All or Nothing」全力を尽くす走りに期待しましょう!
総合上位勢がスタートするのは本日24時過ぎからです。お楽しみに~!!
本日のブログ担当:川村
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