3回目になります、今回はサドル形状と仙骨角度についてです。
前回のブログは↓になります。
サドル形状 と 仙骨角度
数多のメーカーのサドルを挙げ出したら、キリがないのでここでは、 TREK 専門店らしく Bontrager 製品に沿ってお話をしたいと思います。
最近のサドルには、大きく分けて2つの形状があります。
以前の様に、沢山の形状がある訳ではありません。
というか、恐らく1本化されるのではないかと思うくらい、穴開き型に変わってきています。
ですので、自転車のセッティングに合わせて、どのサドルが良いかを提案する方向になってきました。
セッティングの見分けとして、座骨に荷重が掛かるセッティングなのか、陰部(会陰)に荷重が掛かるセッティングなのかを見分けます。
要は、乗車姿勢がどうか。という事です。
①腰角 50 度前後 = 仙骨が起きている = Sport
②腰角 45 度前後 = 仙骨が寝ている = Aeolus
③腰角 45 度前後 = 仙骨が起きている = Verse
のような分類になります。
女性はロードバイクの場合、Verseがマッチングしやすく、クロスバイクの場合はSportが合いやすいです。
また、現在 TREK から販売されているサドルで、横から見た感じは以下になります。(全部ではないです)
ロードバイク、クロスバイク問わずでチョイスしました。
真横から見ると、座面は全て真っすぐになっています。
後ろの反り具合によって、座骨位置を真っすぐにした時に、前側が上がる度合いが変わります。
サドルの角度を出す時に、サドルの後方と前方に板を置いて水平器で角度を出す。というやり方は全くオススメ出来ません。
サドルの後ろ側が反り上がっていればいるほど、反動で前側が上がるからです。
↑のやり方ですね。
座骨位置を基準に見ると、先程までと違って前が更に上がっているのが分かると思います。
サドルの前側が上がっていると、ペダリングしやすい位置にお尻が来た時に、陰部(会陰)に強く圧が掛かってしまい、結果的に痛くなってしまいます。
座骨幅 と 穴開き は大事
前回のブログで、男性と女性で座骨幅が違うという話をしました。
骨格の作りが違うからそうなるのですが、選ぶサドルもそれに合わせた方が良いです。
例えば、男性だと非常に多いサドル幅が 145mm のタイプです。
でも、女性だと 155mm のタイプが多く感じます。
男女の座骨幅が違うからこのような結果になります。
では、 155mm のサドル幅の女性が Aeolus ではなく、 Verse となるのはどういう訳かというと実は、
中央の抜かれている際(キワ)の硬さが Aeolus よりも Verse の方が柔らかいからです。
また、中央の抜き幅が Aeolus と Verse で若干違います。
サドルのクッションがある部分と地の板部分の幅が、
Aeolus: クッション部分 3.5cm 地板 3.5cm
Verse: クッション部分 3.5cm 地板 2.0cm
となっています。
中央の抜いてある面積は、VERSEよりもAeolusの方が広く抜かれています。
この広く開いている事が、男性に Aeolus が合う理由となります。
それは男性にしかない前立腺がある関係です。
前立腺は圧迫し続けると、前立腺炎になります。
前立腺炎によって、排尿時などに障害が出ますので、
そうならないためにも穴開きサドルの使用を勧めます。
第3回目の今回を持って、サドル選びのブログはひとまず終わります。
サドル 選びは簡単ではなく非常に難しい内容です。
色やデザイン、自分に合う合わないもあります。
自分の使用しているサドルが合わないとすぐに思わず、セッティングを見直したり、パット入りのショーツを履いたり、1つずつ解決して下さい。
そして、最後の最後でサドルを変える。
この流れを忘れないようにお願いします。