TREKのバイクで多くのモデルで使われているシートマストキャップですが…
これって意外とスゴイのです。
初代は2008 Madoneだと思うので、とても熟成したアイテムでしょう。
2010ごろより「インテグラルシートポスト(ISP)」と呼ばれる物がハイエンドモデルで多くラインナップされました。
ISPは軽量化とトップチューブとシートポストが交わる部分…
「へ」の字に曲がっている部分やシートチューブの設計自由度を大幅に向上させたのは間違いないでしょう!
軽量化至上命題的な時期だったので、何処のメーカーもハイエンドモデルで採用していましたが…
多くのメーカーはシートポストを切り専用のやぐらを使って調整幅20mmぐらいしかありませんでした。
フレームを切ってしまうので、1オーナーバイクと言ってもいいでしょう…
そんなネガティブな部分を解決して早くからシートマストキャップを採用していたのは流石!としか言いようがありません。
ちなみに田子はISPフレーム3本使いましたが…
1本目:秋葉原で盗まれ…
2本目:クラッシュでフレームを真っ二つ
3本目:Madone9が欲しくなったので手放し…
話を戻しまして…
左:シートマストキャップ 右:シートポスト
右のシートポストタイプは調整幅がとても広いく多くのバイクに使われている構造です。
ネガティブな部分を書くと
1・シートポストの分重くなる。
2・シートチューブの形状は丸のみ。
3・シートポストの材質や長さで剛性感と乗り心地も変わる。
が主だった内容でしょうか?
3はカーボンフレームで顕著に表れた現象でした。
シートマストキャップは上記の様なネガも無いので、フレームの剛性感も設計通りに出来る良いアイテムになっています。
MadoneやDomaneはシートポスト的な作りですが、フレームの奥までは入りません。
たぶん…
シートマストキャップ的な作りにすると前面投影面積が増え、クランプ部分の出っ張りが太ももに当たったりもしたのかな?と思ってしまいます。
EmondaがMadoneやDomaneの様に専用シートポストが採用されなかったのは、重量を増やしたくない!と言うところだったのかなー?と思います。
サドルやシートポスト・シートマストキャップを軽くすると、特にダンシングでバイクを左右に振った時の軽さが気持ち良くて楽しいですよ♪
Emonda SL5のシートマストキャップはアルミなので、カーボンこ交換するだけで約80g軽量化になります。