ツール・ド・フランス2020 ~1週目のこれまで~

こんにちは、川村です。

季節外れのツールが開幕しましたね!今大会は1週目から山岳ステージが設けられ、調子の良い選手、悪い選手が何となく見えてきましたね。本日からはいきなりピレネー山脈の山岳ステージ2連戦!!その前に、ここまでご覧になられた方も、まだツールを見たことない方も、第1週目のこれまでを振り返っていきましょう!!


初日から大雨で落車続出。波乱の第1ステージ

南仏ニースで開幕した今年のツール。レース途中から降りだした一ヵ月ぶりの雨がアスファルトに沁み込んだオイルを浮かし、海からの塩と混ざり合うことで路面は大変滑りやすい最悪のコンディションとなりました。その状況下で集団は落車が頻発、有力選手も落車に巻き込まれ初日から痛手を負うチームも多数。

フランスの期待を背負うFDJのティボー・ピノ、INEOSの重要な山岳アシストのパヴェル・シヴァコフも初日の落車に巻き込まれ怪我の具合が心配されます。

波乱のステージを制したのはベテラン、アレクサンダー・クリストフ(UAEチーム)。今大会唯一、スプリンターがマイヨ・ジョーヌを着るチャンスを物にしました。


第4ステージでいきなりの1級山岳フィニッシュ!アルプス決戦

ツールの4日目にして1級山岳フィニッシュ。つまり、最後の上りで遅れるとそのままタイムを失うという、総合争いを狙う選手にとっては重要なステージ。勝負所、最後の1級山岳でレースを掌握したのはチーム ユンボ・ヴィズマ。どの選手にもアタックを許さないハイペースで集団を牽引し続け、エースのプリモシュ・ログリッチェのステージ優勝へと繋げました。直前のレースで落車リタイヤをし包帯をまいて出走していたログリッチェですが、怪我の影響を感じさせず好調が伺えますね。


今年もシクロクロッサーが大活躍!ワウト・ファン・アールトが早くもステージ2勝!ポイント賞争いも大注目

中断明けのミラノ~サンレモを制して勢いのあるワウト・ファン・アールトが2つのスプリントを制してステージ2勝。山岳ではアシスト、勝利したステージではチームメイトのアシストなしで個の力で勝ち切る強さ!本職がスプリンターの選手達をねじ伏せての勝利とはシクロクロス界のスターのポテンシャルに驚かされますね。

また、フィニッシュした着順に与えられるポイントの通算によるポイント賞。すなわち、スプリンターによるマイヨ・ヴェール(緑のジャージ)争いも熾烈。大本命の大人気ペーター・サガンの調子が何とも言えない中、他のスプリンターがしっかりと勝ち切り、上りが含まれたコースで残ることが出来ればチャンスがあるかも知れません!


コロナウィルスの影響で中断した今シーズン。中断期間中に活動拠点がロックダウンしたか否か、屋内トレーニングが得意か不得意かによってコンディションに差が現れているようですね。

今のところ、ユンボ・ヴィズマはエースのログリッチェの好調もあって総合優勝に向けてやや優勢と見えますね。対するチーム・INEOSはエースのベルナルが山岳ステージで自チームのアシストに「ペースを下げろ!」と叫んでいたとTREK-Segafrdoのバウケ・モレマがインタビューで応えており本格的な山岳に向けて仕上がりが気になるところ。

そんな、モレマとリッチー・ポートは昨日の横風分断によってトップから1分30秒程タイムを失ってしまいましたが、チームは今後どのような戦略を立ててくるのでしょうか??注目ですね!

皆さん寝不足にはご注意ですよ~~~!!!

本日のブログ担当:川村

Follow me!