新ETRTO規格 タイヤとリムのお話

こんにちは。スタッフ須賀です。
さて、今回のブログは自転車に関係する規格についてのお話です。
自転車に関係する規格と言っても沢山ありますが、今回はETRTO規格」をテーマに書いていきます。
タイヤの種類など難しい内容が多いのでざっくり説明していきます。


そもそもETRTO規格とは?

日常会話でもよく出てくるので皆様もご存知かと思いますが、改めて。
European Tyre and Rim Technical Organisation
が定めたタイヤ・リムの規格のことで、頭文字を取ってETRTO規格と言われています。
簡単に日本語に直すと「欧州タイヤ・リム技術組織」名前の通りの団体です。
ヨーロッパのタイヤとホイールメーカーからなる団体で規格の統一を目的としています。


ETRTO規格は絶対!

700Cのタイヤだと、700×25などの数字意外に25-622と表記されている事があるかと思います。
700Cのホイールにはどこかに622×21などの表記がどこかにあると思います。
この622がリム寸法、もう一方の数字がタイヤリム内幅をそれぞれ表しています。
このリム寸法が違うとタイヤとリムは適合しません。

ロードではあまり見かけませんが、マウンテンなど一部のタイヤに少数表記分数表記のものがあります。
「分数を計算すると同じ数値になるから使える!!」というのは罠なので注意!
必ずETRTOの数値を確認しましょう!


新ETRTO規格について

実はこのETRTO規格が2020年1月にしれっと改定されました。
主流の700×25Cのタイヤを例に紹介していきます。

従来のETRTO規格で作られた25Cタイヤは、リム内幅15mmの時にタイヤ幅が25mmになるように設計されています。
新ETRTO規格で作られた25Cタイヤは、リム内幅19mmの時にタイヤ幅が25mmになるように設計されています。
ワイドリム化が進むのに合わせて規格が変化したということですね。

ちなみにリム内幅が細くなると、タイヤも元の想定した数値より細くなります。
25Cタイヤの場合リムが狭くなる毎に24mm、23mmのように変化します。
今までのタイヤと同じ幅の新ETRTO規格のタイヤを、例えばリム内幅15mmのホイールに付けると、
「今まで25mmだったのに何故か今回のタイヤは細い…」という事が起きる可能性がありますので要注意!

最近ではVittoriaのモデルチェンジしたタイヤが新ETRTO規格になっているとの事です。
今後多くのメーカーが取り入れてくると思いますので要チェックです!

 

本日のブログ担当:須賀

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