その痛みに待った!!あなたに合った サドル を見つけるために③

3回目になります、今回はサドル形状と仙骨角度についてです。

前回のブログは↓になります。

http://loro.co.jp/higashinihonbashi-blog/2021/10/29/%e3%81%9d%e3%81%ae%e7%97%9b%e3%81%bf%e3%81%ab%e5%be%85%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81%ef%bc%81%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%81%ab%e5%90%88%e3%81%a3%e3%81%9f-%e3%82%b5%e3%83%89%e3%83%ab-%e3%82%92%e8%a6%8b/


サドル形状 と 仙骨角度

数多のメーカーのサドルを挙げ出したら、キリがないのでここでは、 TREK 専門店らしく Bontrager 製品に沿ってお話をしたいと思います。

最近のサドルには、大きく分けて2つの形状があります。

フラット型(代表格:Arvada)
穴開き型(代表格:AeolusやVerse、SportやCommuterやFluid etc)

以前の様に、沢山の形状がある訳ではありません。
というか、恐らく1本化されるのではないかと思うくらい、穴開き型に変わってきています。
ですので、自転車のセッティングに合わせて、どのサドルが良いかを提案する方向になってきました。

セッティングの見分けとして、座骨に荷重が掛かるセッティングなのか、陰部(会陰)に荷重が掛かるセッティングなのかを見分けます。

要は、乗車姿勢がどうか。という事です。

①腰角 50 度前後 = 仙骨が起きている = Sport

②腰角 45 度前後 = 仙骨が寝ている = Aeolus

腰角 45 度前後 = 仙骨が起きている = Verse

のような分類になります。
女性はロードバイクの場合、Verseがマッチングしやすく、クロスバイクの場合はSportが合いやすいです。

また、現在 TREK から販売されているサドルで、横から見た感じは以下になります。(全部ではないです)

ロードバイク、クロスバイク問わずでチョイスしました。

真横から見ると、座面は全て真っすぐになっています。
後ろの反り具合によって、座骨位置を真っすぐにした時に、前側が上がる度合いが変わります。

↑は座骨位置がフラットより少しだけ前下がりになるように取り付けた時の感じです。

サドルの角度を出す時に、サドルの後方と前方に板を置いて水平器で角度を出す。というやり方は全くオススメ出来ません。

サドルの後ろ側が反り上がっていればいるほど、反動で前側が上がるからです。

↑のやり方ですね。
座骨位置を基準に見ると、先程までと違って前が更に上がっているのが分かると思います。

サドルの前側が上がっていると、ペダリングしやすい位置にお尻が来た時に、陰部(会陰)に強く圧が掛かってしまい、結果的に痛くなってしまいます。


座骨幅 と 穴開き は大事

前回のブログで、男性と女性で座骨幅が違うという話をしました。
骨格の作りが違うからそうなるのですが、選ぶサドルもそれに合わせた方が良いです。

例えば、男性だと非常に多いサドル幅が 145mm のタイプです。
でも、女性だと 155mm のタイプが多く感じます。

男女の座骨幅が違うからこのような結果になります。

では、 155mm のサドル幅の女性が Aeolus ではなく、 Verse となるのはどういう訳かというと実は、

中央の抜かれている際(キワ)の硬さが Aeolus よりも Verse の方が柔らかいからです。

また、中央の抜き幅が Aeolus と Verse で若干違います。
サドルのクッションがある部分と地の板部分の幅が、

Aeolus: クッション部分 3.5cm  地板 3.5cm
Verse: クッション部分 3.5cm  地板 2.0cm

となっています。

中央の抜いてある面積は、VERSEよりもAeolusの方が広く抜かれています。
この広く開いている事が、男性に Aeolus が合う理由となります。

それは男性にしかない前立腺がある関係です。
前立腺は圧迫し続けると、前立腺炎になります。
前立腺炎によって、排尿時などに障害が出ますので、
そうならないためにも穴開きサドルの使用を勧めます。


第3回目の今回を持って、サドル選びのブログはひとまず終わります。

サドル 選びは簡単ではなく非常に難しい内容です。
色やデザイン、自分に合う合わないもあります。

自分の使用しているサドルが合わないとすぐに思わず、セッティングを見直したり、パット入りのショーツを履いたり、1つずつ解決して下さい。
そして、最後の最後でサドルを変える。

この流れを忘れないようにお願いします。

 

本日のブログ担当:野々山

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