ディスクローター径による違いは?

本日は寒いですね…
暗くなってからは更に寒くてプルプルしながら半袖の田子です。
こんにちは。

前回、ブレーキローターの径が違うとそうなるのか?
を書いてみました。

リアのディスクローター径は140mmと160mmどっちがいいの?

ローター径によってコントロール性や効きの違いはありますが、あまり話に出てこない事…
「熱」についてです。
あまり話に出てこないと言う事は、メーカーが散々テストをして問題無し!と言う事とは思いますが…

熱といえば…
「フェード現象」と聞いた事があると思いますが…
自動車教習所で勉強したアレです。

ブレーキを長使い続けていると「ブレーキスカスカ」現象が起こり心臓バクバク、顔面蒼白間違いなしのヒヤヒヤなのは間違いないでしょう…
効いてはいるけど握り量が多くなり、効きが弱くなった場合も同じです。
自転車ではありませんが、数え切れない程この現象は経験しているので対応方法も後に書こうと思います。

ブレーキローターはシマノの ICE TECHNOLOGIES が一番安定していると思われます。

パットの当たり面以上に大きいフィンを付けているので、パットの当たる部分の温度は低いようです。
当然ながら 140mm と比べたら 160mm では放熱性は大きく変わりますが、数字としての資料はありませんでした…


ブレーキパットも放熱用のフィンが付いてます。
この 2 点の対策により耐フェード性が 20% 向上だそうです。


ブレーキパットを押す為のピストンも金属では無く、熱伝導性の低いセラミックを使っています。
リペアパーツはラインナップされていませんので分解は基本的に出来ません。
シマノの熱対策はかなりしっかりとしていますので、サードパーティーのブレーキパットやディスクローターもフィン付きの物もラインアップされてきました。

ブレーキフルード(オイル)もメーカーによって使っている物が違いますが、大きく分けて 2 種類
鉱物油(ミネラルオイル)と DOT オイルに分かれます。

・DOT オイル(グリコール)
SRAM / AVID
・ミネラルオイル(鉱物)
シマノ / カンパニョーロ /  マグラ / テクトロ


作業場に似合うケミカル!って感じなので、写真はあえて作業中の作業場を選んでみました。

注意点として、DOT オイルは水との親和性が非常に高いのです!
手の上に DOT オイルを少々…
お水を少々…反応してじわじわと熱くなります。
※危険なのでマネしてはいけません。

作業していて注意している事と言えば…
塗装面への攻撃性が高いく、DOT オイルを塗装面に少々…
気温などにもよりますが 5 ~ 10 分ほどで塗装がフニャフニャになります。
オートバイの外装で垂れたのを気が付かず 15 分ほど放置してしまい、気が付いいたら水膨れの様になってしまいました…
水でしつこい位に洗い流して放置する事、半年~ 1 年ほぼ元通りでした。
塗装面に付着させてしまった場合は、水をで洗い流すのがベストでしょう。

DOT オイルが水を吸う現象について推測ですが、ブレーキが高温になったり冷えたりした時の素材の熱膨張、Oリング(ゴム)も絶対では無いので徐々に空気と水分が入ったりするのかな?と思います。

自転車の場合は、DOT5.1 を使われている事が多い様です。
ドライ沸点 260℃以上(吸湿率0%)
ウエット沸点 180℃以上(1 ~ 2 年程使用目安 吸湿率 3.7%時)
車やオートバイでミネラルオイルが使われていないところを見ると、DOT オイルの方が沸点は高いのかもしれません。
ブレーキオイルの交換目安はミネラルオイルも DOT オイルも 2 年が目安となります。

ブレーキローターの径が大きいと、熱容量が大きく放熱性も高くなりフェードし難くなります。
フェードの現象ってブレーキパットの熱が問題じゃないの?と思うかもしれませんが、
いえいえ、ローター温度が低ければブレーキパット温度の上昇も抑えられるのでブレーキ性能的にはとても安定します。

シマノはミネラルオイルなのでフェード現象は出にくいと思いますが、無いとは言い切れません。

フェードさせ難いテクニックとしては、
・ブレーキを交互に使い冷やす時間を作る事。
・ブレーキを使わないタイミングでレバーを数回握り、フェードしているかを確認する事。
・フェード感を感じたらブレーキレバーを複数回か握る事でブレーキの当たりが出る事もあります。
・一番はの対策は「何か違うな?」と思ったら止り、冷やす事。
複数人で走っていても、「不安だな…」と思ったら、止まり冷やしてください。
3 ~ 5 分で機能回復しますよ♪

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