2026.8.14
【TREK】新型Domane SL Gen5登場!TREKが考える”新しエンデュランスロード”とは?
皆様こんにちは!LORObicycles駒沢公園店のタカハシです!
TREKのエンデュランスロードバイク「Domane(ドマーネ)」シリーズに、新しい世代が登場いたしました。2026年8月14日に発表された新型は、単なるカラー変更やパーツ変更ではなく、Domaneの代名詞だった振動吸収機構「ISOSPEED」が全廃するという、シリーズ史上もっとも大きな方向転換を伴うフルモデルチェンジです。
今回はこの「Gen5」の内容に合わせて、Domaneがどのように進化してきたのか、その歴史を振り返っていきましょう。
目次
「Domaneとは?」ロングライドのために生まれたバイク
Domaneは、荒れた路面や長距離ライドでの快適性を追求した「エンデュランスロード」というカテゴリーを代表するモデルです。世代を重ねるごとに姿を変えてきましたが、「快適で安心感があり、長距離を早く楽しく走る為の効率的なロードバイク」というコンセプトは、初代から一貫して変わっていません。
「Domaneの歴史」ISOSPEEDともに歩んだ4世代
第1世代:パリルーベから生まれた革新
Domaneがトレックのラインナップに加わったのは2012年ごろ、当時はまだリムブレーキと700×25cという細めのタイヤが主流で高い空気圧が必要だった分、乗り心地の硬さが課題でした。
そこでトレックのエンジニアたちが編み出したのが、シートチューブとトップチューブを剛性なく接合しシートチューブ自体をたわませることで衝撃を吸収する「ISOSPEEDデカプラー」でした。
この技術は、ファビアン・カンチェラーラを始めとするTREKのクラシックレーサー達が石畳の難関「パリ~ルーベ」を制覇する原動力となり、Domaneと言えばISOSPEEDというイメージが確立いたしました。
第2世代:フロントにもIsoSpeedを搭載
2016年に登場した2世代目では、それまでシート下のみだったISOSPEEDがフロントにも搭載。前後両方で振動を吸収する構造へと進化し、快適性が更に向上しました。
- シートチューブには調整式のISOSPEED
- ヘッドにISOSPEEDが追加
- スタイリッシュなデザイン
第3世代:よりエアロに、しなやかに
2019年、トレックが「MK.Ⅲ」と呼ぶ第3世代へとフルモデルチェンジ。
- ダウンチューブ裏にISOSPEEDが搭載
- ヘッドチューブにもISOSPEED
- 第3世代からダウンチューブストレージが追加
パッと見の変化は大きくない物の、内容は変わり空力性能への意識が本格的に高まったのもこの世代からで、ディスクブレーキモデルへの一本化や、従来のH1・H2の中間となる新ジオメトリー「H1.5」の採用するようになりました。
第4世代:軽量化とシンプル化への転換
直近のフルモデルチェンジが、2022年に発表された第4世代です。
- 調整式から非調整式へ変更
- ヘッドのISOSPEEDは廃止に
- ダウンチューブストレージは健在
それまでDomaneの代名詞だったフロントISOSPEEDを廃止し、リアの非調整式の新型ISOSPEEDを搭載するという思い切った方向転換を行いました。
理由は「多くのライダーはISOSPEEDの調整をこまめに調整を行わない傾向にある」ということで、機構をシンプルにすることによって約300gの軽量化に成功しました。
「Domane Gen5」ISOSPEEDを手放す選択

そして今回、注目の第五世代目「TREK Domane Gen5」。
今回のモデルチェンジでの最大の変更点がDomaneのアイデンティティともいえるISOSPEED機構そのものを廃止したことです。
この決断の背景には、2012年の初代発表以降に進んだ「タイヤの太幅化」が背景にあります。当時の技術では細いタイヤに高い空気圧を入れる必要があったためISOSPEEDの様な衝撃吸収が重要でしたが、現在はディスクブレーキの普及と共にタイヤ幅が大きく拡大し、太いタイヤを低圧で使うだけでも十分な振動吸収性を得られる事が出来るような時代になりました。
ISOSPEEDに代わる、3つの要素
①シートポスト
Gen5からは、前作で採用されていたD型シートポストを廃止し、27.2mmの丸型シートポストを採用。縦方向のたわみ(振動吸収)と、ペダリングや操作時に必要な横方向の剛性を両立するよう設計。
②フレーム
振動吸収性とペダリング剛性の両方を意識したカーボン積層を採用。トレックの計測によれば、Tour Magazineのペダリング剛性テストでGen 4比+6%UPを記録し、剛性の高さでいえばレースバイクのMadone Gen 8とGen 4 Domaneのちょうど中間ぐらいらしいです。
③タイヤ
標準で35mm幅のタイヤを採用。太いタイヤを低めの空気圧で使うことで、路面からの衝撃そのものを和らげます。メーカーのMaxタイヤクリアランスは40cとなってます。
「実際に乗ってみた!」感想
実際に乗ってみて、第一に思ったのが「とてつもなく乗りやすく扱いやすい」でした。
Domane Gen4とGen5ジオメトリーを見比べると、スタックやリーチ、ホイールベースの長さはほぼ同一で実際に試した感じはGen4と同じでした。ただ、IsoSpeedが無くなったことによってダンシングした際のフリの軽さは圧倒的にGen5の方が軽かったです。
それと、Gen4シリーズはどこかもっさりしている感じがあったのですが、ちょっとパリッとした硬さになっている感じがします。踏み込んだ際のダイレクト感が上がっているような。
また「肝心な乗り心地はどうなの?」と思うかもしれませんが、そこは良い意味で分かりませんでした。分からないというのもIsoSpeed搭載のGen4のモデルと比べても遜色がないということです。
やはりタイヤサイズが大きくエアボリュームを稼ぐことができ、低圧での運用が可能となりタイヤ自体がサスペンションみたいな役割になってくれています。
あと、Domaneに合わせてもう新たに発表される、このハンドルバー「Bontrager ライザーバー」。
ハンドルバーリーチは70mm、ドロップは104mm、上に20mmライズ、後に4度のバックスイープと日本人の手の大きさでも非常に握りやすく使いやすく、これはかなり推したい商品の一つです。
小柄な女性の方でも扱いやすいと思います。
今のところ、Compシリーズ¥9,900-とProシリーズ¥49,900-の2グレードです。
「まとめ」Domaneの14年間とGen5の示す新しい方向性
Domaneは2012年の登場以来、一貫して「IsoSpeedによる振動吸収」を軸に進化してきたシリーズでした。
タイヤの太幅化とディスクブレーキの普及という、この十数年のロードバイク全体のトレンドを踏まえれば、IsoSpeedという可動部品に頼らずとも同等の快適性を実現できる、というのは理にかなった進化ともいえます。長らくDomaneの代名詞だった機構を手放してまで軽さとシンプルさを選んだGen 5が、実際のライドでどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
本日より第5世代目のDomaneの試乗車ご用意いたしましたので、ぜひ乗ってみてその凄さをお試しください!
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