久し振りに連続投稿です。
今日はGarmin話から離れまして、当店のスタッフ田子や須賀が得意そうな話をしましょう!
表題にもありますが、リム幅とタイヤ幅の関係についてです。
2011年からチューブ交換講習会を行い続けて早8年。
これまで沢山のお客様に、チューブの交換方法を伝授? してきました。
そうした結果、お客様個人でもタイヤ交換を行えるようになって下さって。
講師としては大満足! なのですが・・・。
昨今、ワイドリムなるホイールが世に出てきて。
ナローリムとワイドリムがごっちゃになっていないか?
これを間違えるとバーストやサイドパンクなどなど。
あまり良いことが起きませんので、今回はこの話をしていこうと思います。
ナローリム と ワイドリム
そもそも。
ナロー(Narrow)とワイド(Wide)の意味はご存知ですよね?
Narrowは狭い。 ワイドは広い。 という意味です。
調べればスグ分かりますよね(汗)
続いて。
リム(Rim)とは円形のモノの縁(ふち)やへりを意味しています。
要は、自転車のホイール部分
「PARADIUM comp TLR」という文字が刻印されている部分やシルバーの部分を指しています。
この部分がナローかワイドかって話なのですが。
厳密にはどの部分が?
リムの内幅の事を指して、ナローやワイドって言葉を使っているのです。
メーカーによって、 ナローリム と ワイドリム の定義(リム幅の規格)が違うと思いますので、
TREK専門店 らしく TREK に絞って話します。
TREKで ナローリム とされているリムの内幅は、
15mm までのモノ
逆に ワイドリム とされているリムの内幅は、
17mm~19mm までのモノ
となっています。
それぞれの リム に合わせた タイヤ幅
今回の本題です。
ナローリム と ワイドリム に合わせたタイヤの幅があって然るべきと思いませんか?
実際、適正幅というものが求められます。
リムの内幅 × 規定値1.4 = 適正 最小タイヤ幅
リムの内幅 × 規定値2.4 = 適正 最大タイヤ幅
※上記数式はJISから公表されている数値です。
最小タイヤ幅と最大タイヤ幅はこのように求めるみたいです。
例えば、上の写真のワイドリムでリムの内幅が19.5mmだと、
最小タイヤ幅は27.3mmとなります。
最大タイヤ幅は46.8mmです。
今回のリム、PARADIUM comp TLRの場合、適正タイヤ幅は大体 700×28c ~ 700×48c となります。
この適正タイヤ幅というものが何を意味しているのか?
それは、タイヤのサイドウォールが適正に機能するため、タイヤの性能が発揮できるという事になります。
手書きでどういう状態か記載してみました。
須賀画伯の絵は最高です! 須賀画伯ありがとうございます。
さて。
上の絵は同じリム幅でタイヤ幅が違った場合の絵になっています。
倍率は適当な数字なのですが、極端に狭いタイヤ幅・適正なタイヤ幅・極端に広いタイヤ幅としています。
悪しからず・・・。
極端に狭いタイヤ幅は、荷重が掛かった際にサイドウォールが変形しにくくなります。
タイヤが変形しないため、タイヤが滑りやすくなったり、タイヤの形が変わりにくいため、乗り心地が悪くなったりします。
逆に。
極端に広いタイヤ幅は、荷重が掛かった際にサイドウォールが変形しやすくなります。
サイドウォールが変形しやすいと、タイヤがよれてしまい、コーナーなどでタイヤが波打ってしまいます。
これを続けると、サイドウォールが割れてしまったりして交換を早めます。
最悪はパンクなどが起こりやすくなります。
(この辺りの話は、田子が以前ブログで紹介していました)田子ブログ「タイヤの横にシマシマ出現!」
悪い事ばかりではありません。
タイヤの形状が変わりやすいという事は、クッションが良くなって乗り心地が良くなります。
そして、タイヤの接地面積が増えますので安定性も増します。
適正のタイヤ幅の場合、これらが起きにくくなるという事です。
田子が AEOLUS PRO 5 Disc に28cのタイヤを入れている事がそれです。
AEOLUS PRO 5 Disc のリムの内幅は 19.5mm となります。
19.5mm × 1.4 = 27.3mm となる事から 適正幅の 28c を選択して入れている訳です。
タイヤの適正幅を守る必要が あるのか ないのか
とどのつまりがここだと思います。
適正幅を守らないといけないのか?
僕個人の結論ですが、自由にして頂いて良いと思います。
なんせ、完成車に付いているタイヤ自体がこの適正数値を下回っていますから。
何が大事か。
理解して使う事が大事だと思います。
こうなってしまう事はこれが理由だから。と。
それがパンクのしやすさだったり、タイヤの痛み方だったり。
バイク操作だったりと様々な事が考えられます。
この原理を理解して使う事で、もっともっと自転車の操作が上手くなる事だって考えられます。
上手くなれば、悪路だってへっちゃらですし、怖い思いをしなくて済みます。
パンクをしていた方は、パンクをしなくなる事だってあり得ます。
一人でも多くの方に理解してもらえるよう、今後もこんな自転車の豆知識をスタッフ総出で書けていけたら。と思います。
本日のブログ担当:野々山
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