【豆知識】 ロード シューズ ヒールスタッズ の 摩耗 と 交換

今日は、自転車用シューズの豆知識です。
フィッティングもちょっと絡めていますので、知っておくと何かの役に立つかも!?


シューズ の ヒールスタッズ

シューズをお持ちの方はお手元にシューズをお持ち下さい。

さて、初めにシューズの踵(かかと)を見て下さい。

買ったばかりのシューズの踵は、こんなにも綺麗なのです。
使ってくると↓のように、

削れます。。。
14の数字が書いてある下の部分がヒールスタッズです。
スタッズはネジで止まっている事が多く、交換が効くパーツとなっています。

そもそも何故あのように削れてしまうのでしょうか?

写真にも書いてありますが原因としては、歩き過ぎ止まる際に片足が地面に接地するためです。

↑の写真が分かりやすいと思います。
クリート部分と踵(ヒールスタッズ)で地面に接地します。
そのため、踵(ヒールスタッズ)が削れます。

勘違いしないように!

削れてしまうことが「悪い」訳ではありません。
削れる事が当たり前なんです。
削れたら、すぐに交換するようにしましょう!!


ヒールスタッズ には サイズ があります。

ヒールスタッズにはサイズがあります。
シューズが大きくなればなるほど、スタッズも大きくしなければ、地面と接地する部分が変わってしまうからです。

試しにサイズを計測しました。

Bontrager Ballista Road(43)

43の大きさで、31.1mmですかね。

Bontrager Classique Road Shoe(41.5)

41.5のサイズで29.65mmといったところでしょうか?

サイズによって、大きさが異なる事が写真でも分かって頂けたと思います。
ちなみにシューズのサイズによって区分けがされています。

Bontrager では Universal Replacement Heel Stud として販売があります。
※1. Bontrager シューズのみ取り付けが可能な商品です。
※2. ヒールスタッズ がネジで止まっているシューズのみ交換が出来ます。

36~39 (515820)
40~42 (515822)
43   (515821)
44~45 (515823)
46~48 (515824)

全てのサイズが 2,063円(税抜)となっています。
※為替の関係で価格が変わる可能性があります。


踵から分かる カント調整 と Qファクター

ここからはちょっとした小難しいフィッティングの話です。

初めの写真で、スタッズが削れている写真がありました。
あれは僕のシューズなのですが、僕は靴だと踵の外側が削れやすいです。

それは、小指部分が先に地面に着こうとする、内反足気味の脚をしているためです。

皆さんはどうでしょうか?
スニーカーなど、靴裏の踵の減り具合で、内反足タイプか外反足タイプか分かります。

踵の外部分が減っている場合は、内反足。
内部分が減っている場合は、外反足となります。

これを調整するのが、カント調整という訳です。
カント調整をする事で、ペダルを力強く踏めるようになります。

以前のブログでカント調整ともう1つ、Qファクターの必要性の話をしました。
※以前のブログはこちらをクリック ☞ フィッティング のあれやこれ ~Qファクター~

カント調整とQファクターの調整を行うことで、ペダリング時の膝の動きを真っ直ぐにし、効率的にペダリングを行うことが出来ます。
こうした効率化によって足の疲れが減り、結果的に速く走れるようになります。

整理します。
楽に・遠くに・速く乗る為に、必要な事。
カント調整Qファクターの調整

何故か。

足底部のある場所でペダルを踏めるようにする
そして、ペダリング時の足と膝の動き一直線にする

こうする事で、怪我なく速く走れるようになります。

ここで、今年の冬にお得意様(K様)へカント調整とQファクターの調整を行った際のデータを頂いているのでご紹介します。
K様、データ提供ありがとうございます!

調整前
調整後

パワー(出力) 187.8w ☞ 194w へ。 約3%UP
ペダリング効率 平均57% ☞ 65.8% へ。 平均15%UP

データが外だったかローラーだったか忘れてしまいましたが・・・。
20分の走行データとなります。
6/14夕方にお客様より、ローラーで負荷は調整前よりも重くしていると連絡がありました。

気付いた方も多いと思いますが、速度は落ちています。しかしパワー(出力)は上がっています。
考えられるのは風の影響か。ローラーの場合は負荷が高いということです。

こちらのお客様は、ペダリング時に膝がフレームに擦れる内側へ入っていました。
カント調整である程度は良くなりましたが、完璧には程遠かったです。
調整前というのが、カント調整のみ行ったデータです。

そこからQファクターの調整を入れたのが、調整後のデータです。

Qファクターを片側3mm短くしただけですが、効率は非常に上がっています。

3mmを侮るなかれ。

自転車は、細かく調整できます。
調整する事で、快適な自転車Lifeが送れます!

 

本日のブログ担当:野々山
nonoyama

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