フィッティング のあれやこれ ~シートポスト オフセット~

またまた、久し振りのフィッティング話。

今日はシートポストのオフセットについてです。


オフセットってな~に??

素朴な疑問から。
シートポストのオフセットって?

これにお答えしなくては、話が始まらない。

オフセットとは、サドルを初期から後ろにセットバックさせている事を指します。
このオフセットが〇mmあると、初期から〇mmサドルが後ろにいるという事になります。

百聞は一見に如かず。

↑はFXシリーズに付いているシートポストのオフセット量となります。
こちらは計測すると15mm。

続いて。
↓はアルミロードバイクに付いているシートポストのオフセット量です。
こちらも計測したら15mmとなりました。

座り位置をこれよりも前に出したいとなるとサドルを前に出すのですが、
それ以上にもっと!となる場合は、シートポストのオフセット量を減らす必要があります。


もっと前に! その想いを遂げるには!?

オフセットを減らすには、シートポストを交換せざる負えません。

という事で、どんなのがあるのか?

脅威のオフセット0mmというのがあります。

こちらは BBB というメーカーの スカイスクレイパー というアルミ製の商品です。

シートポスト にはオフセット以外に、 パイプの太さ とパイプの長さ があります。
パイプの太さが違う場合は、 フレームの中に入らなかったり、 シートクランプを締めても止まらない!となります。

パイプの太さ(パイプ径)は非常に重要です。
必ず、測ってから購入するようにしましょう!

逆にパイプの長さは、サドルの高さに直結します。
短いとサドルの高さが出せなかったり、長いとボトルケージのネジにぶつかって下がらないなどがあります。
まぁ~長い場合は、ノコギリでカットすればいいのですが、工具が高いのであまりお勧め出来ません。
個人ではあまりお勧めしません。

TREK の アルミロード や クロスバイク は27.2φ (27.2mm)のパイプ径が多いです。


オフセットの落とし穴

念のため。(小難しい話なので、スッ飛ばして頂いても良いです)

オフセット量を調整する事の意味を知っておきましょう!

1つは、ポジションを調整するため。
これは今の話の流れなので皆さんお分かりですよね?

もう1つ。
忘れがちなのが、乗り心地を調整する事です。

オフセットがない = 剛性が上がる (乗り心地が悪くなる)

↑はメリットであり、デメリットでもあります。
サドルの初期位置が後ろに後退しているという事は、クランクの中心位置 (BB位置) から後ろに後退していると言えます。

そうなると、シートポストがある程度しなってくれます。
またまた須賀にお願いして絵を作成して頂きました。
須賀ちゃん、ありがとうございます!

左の絵は、オフセットが0mmのシートポストです。
右の絵は、オフセットがあるものです。

振動は前輪・後輪・ペダルから伝わり始まります。
そこからフレーム全体に伝わり、シートポストを伝ってサドルへ到達します。

オフセットが0mmという事は、振動が直接サドルへ伝わりますので、お尻が痛くなりやすいと言えます。
サドルのしなりが無い分、力(体重)は逃げませんので、スピードが出やすいと言えます。

オフセットがあるという事は、絵のようにサドルがしなりやすく出来ます。
しなる事で、振動を緩和させてくれるという事になります。
ただ、力(体重)はサドルがしなる関係で、力が伝わりにくくなると言えます。


小難しい話をしましたが、こういった商品がある事を知って頂ければ、自転車のセッティングもそうですし、乗り心地もある程度自由に変更できる。という事です。

◆BBB スカイスクレイパー 3,800円(税抜)

ご相談はいつでも受け付けていますので、お気軽にご相談下さい。

 

本日のブログ担当:野々山
nonoyama

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