その痛みに待った!!あなたに合った サドル を見つけるために②

以前のブログで、サドルを変える前にやっておきたい事を述べました。
今日は、痛みの箇所について理解を深めておきたいと思います。
滅茶苦茶長いブログですので、心して読んで下さい。

ちなみに、前提条件としてサドルの座り位置は正しいと仮定してお話します。

前回のブログを 知らない/忘れた方 は↓をクリックしてください。
http://loro.co.jp/higashinihonbashi-blog/?http://loro.co.jp/higashinihonbashi-blog/2021/10/25/%e3%81%9d%e3%81%ae%e7%97%9b%e3%81%bf%e3%81%ab%e5%be%85%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81%ef%bc%81%e3%82%b5%e3%83%89%e3%83%ab%e6%b2%bc%e3%81%ab-%e3%81%af%e3%81%be%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%9f%e3%82%81/p=9952&preview_id=9952&preview_nonce=9b24eb16f4&_thumbnail_id=9954&preview=true


男女 の骨盤を知ろう!

ジェンダーレスの時代。
男性と女性で違うサドルを勧める事自体がナンセンス。とは思っていますが、男性と女性で骨盤の形状が大きく異なります。

この違いを理解して、商品を選び・使わないと痛みから解き放たれません。

骨盤の絵を書きました。
ここで注目して欲しいのは、座骨の幅です。

女性の方が広く、男性の方が狭い。

こうなると、ワンサイズしか出していないメーカーのサドルが男女に合うと考えるのは無理があります。
だとしたら、サドルの幅も座骨幅と同じく

女性は広く、男性は狭いモノを選ぶべし!

となります。

サドル幅というのは、↓のブログで書いてある、サドルの1番広い部分の幅です。

フィッティング のあれやこれ ~サドルフィット~

この幅をしっかりと自分に合わせないとダメだよ!って事です。


痛みの箇所を知ろう!

お尻が痛いと言っても、範囲が広過ぎて分かりづらいです。
もっと詳細な痛みの箇所が必要になってきます。
ここでは大きく分けて2つです。

  1. 座骨の痛み
  2. 恥部の痛み

まずは、座骨の痛みです。
座った時に、お尻の下に手を入れて、お尻を強めに押すと骨の場所が分かるはずです。
その尖った部分が座骨です。

もう1つが、恥部の痛みです。
専門用語ですと、「会陰」という部分です。


【会陰】
男性では陰嚢(いんのう)の後方の境から肛門までの間、
女性では陰裂(いんれつ)の後縁から肛門までの間をいう。


男性も女性もこの部分がヒリヒリしたり、痺れたり。
痛みは主に擦れが原因と思われます。


サドルポジションと痛みの関係

前述の座骨の痛みと恥部(会陰)の痛みとサドルポジションがどう関連するのか。

まずは、座骨から。

座骨がピンポイントで痛い場合は、その部分に常に荷重が掛かっている事が原因となります。


知っているようで知らない事

サドルに座った時の体重の分散について。

大きく分けて、サドルに触れているのは、座骨(左右の2箇所)と恥部(会陰)の計3箇所となります。
この3箇所で体重を分散させます。

イメージは全ての箇所で同じ力が加わっている事。


ピンポイントで座骨が痛い場合は、恥部(会陰)がサドルに触れていない(または座骨に比べて圧が掛かっていない)可能性があります。
こうなると、座骨で全ての荷重を支える形になりますので、結果的に座骨が痛くなります。

また、同じ姿勢をずっと続けている事も痛みの原因となります。

例えば、立ち漕ぎ(ダンシング)を全くしない方。
こういう方は、ダンシングをもう少し盛り込むことが必要になります。

座骨が痛い方は、サドルの角度が前下がりになり過ぎていませんか?
例えばですが、↓の画像の2度よりも更に前を下げている感じです。

また、ハンドルの高さと近さにも影響を受けます。

フィッティング のあれやこれ ~ステム角~

ハンドルが高ければ、身体は起き上がります。
これと同じく、ハンドル位置が近くても体は起き上がります。
身体が起き上がる事で、座骨部分に圧が加わり、結果的に座骨が痛いとなります。

【改善方法】
全体的に恥部(会陰)にもう少し圧を加えられるようにしてあげる事。
ハンドルを下げる、ハンドルを遠くする、サドルを上げる etc

当たり前ですが、何事にも限度はあります。
過度は体を壊すだけですのでやり過ぎないようにしてください。
僕達は、ゴニオメーターを使い可動域を確認して調整を行っています。
僕らの計測項目は↑くらいあります。

続いて、恥部(会陰)の痛みです。
恥部と会陰。調べると指している場所が違うのが分かります。

簡単に言うと、会陰は仙骨が起き上がっている方が触れる場所。
逆に、恥部は仙骨が寝ている方が触れる場所です。

サドルの高さ、ハンドルの距離、ハンドルの高低差によって影響を受け、痛みの詳細箇所がどちらかに変わります。

座骨の痛みと逆で、サドルの先端が上がっている場合や座骨に比べて恥部(会陰)に強い圧が掛かっている事が原因です。

それと、股擦れからもこの痛みが発生します。

フィッティング のあれやこれ ~クランク長の測定方法~

サドルの前後位置がズレている事も原因となります。
シートポストのオフセット量やクランク長を見直す事も必要となります。

【クランク長やオフセット量を見直した方が良い方】
ペダリング時にお尻が徐々に前へいってしまう。そして後ろに座り直す。
これを繰り返している方は要Checkです。

最近ではほとんどのメーカーが取り入れていますが、サドルの真ん中が抜かれているのは、そうした痛みを考えて作られていると言えます。

以上が、痛みの箇所や痛みの原因となります。


ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

痛みが理解出来れば、対処もある程度出来ます。
少しでもライド中の悩みが解決出来るよう、これからも発信していきます。

フィッティングなどで知りたい事があれば、お気軽にメールやお申し付け下さい。

 

本日のブログ担当:野々山

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