ディスクブレーキキャリパーのお話

肌寒いけど、走るのには丁度良いと感じる田子です。
こんにちは。
そして、でっかい保冷ボトルが入荷しました!

ボトルは改めて後日ご紹介したいと思います。

今回もディスクブレーキキャリパーのお話となります。
以前にキャリパーを2つに分解したブログは ↓

油圧ブレーキキャリパー分解!

これが2ピースキャリパーとなります。
モノブロックと2ピースのお話については前回書いた ↓

シマノ12Sブレーキキャリパー互換情報更新!

を読んでください。

キャリパーを断面にしたイラストを書いてみました。
あれ?手書きじゃないの?と思われた方もいると思いますが…
同じイラストを何枚も同じように書くのを諦めたってところです。
黒:キャリパーボディー
白:ピストン
赤:ピストンシール
黄:ブレーキフルード
となります。

車やオートバイのレース用キャリパーではシールが1枚の物があった様な無かった様な…
自転車用油圧ブレーキは1枚シールが主流だと思います。


車やオートバイの主流は上側のダストシール(ダストブーツ)、その内側にあるのがピストンシールです。


ブレーキレバーを握るとオイルにピストンが押しだされてパットをローターに押し付ける構造になっています。
ピストンはシールが元の形に戻ろうとする分だけ引っ込む作りになっています。


茶:汚れ
ピストンに付着した汚れは柔らかいブラシなどで落としてください。
多くの場合は、パット交換時期まで使いっぱなしが多いと思います。
田子は交換時期まで、そのまま使っています。


あまり変わらないですが、ピストンシール部分の拡大です。
内側より圧が加わると、シールにも圧が加わり押し広げられる事で、オイルが漏れないようになっています。
長期使用でシールが劣化したり、適切では無いケミカルなどでゴム部分が痛んだりすると…

オイル漏れます。
この状態になるとブレーキ本体交換となります…
基本的にケミカル使用は推奨されていませんので、ご注意ください。

パットやローターの無い状態で何回もブレーキレバーを握るとピストンポロリ、オイルがダバー!と漏れて油まみれになるので…やっちゃダメですよ。
ピストンを戻す時に力ずくで戻すと…ピストンが割れたり傷が入ったり、シールに傷が入りオイルが漏れたり…
失敗しない方法として…
無理に頑張らずにお店に持ってきてください。

ちょっと豆知識…
フェードと言う言葉を聞いた事があると思います。
フェードはブレーキフルードが沸騰状態になり、気泡が出来ると思われている方が多いと思いますが…
間違いです。
気泡が出来るのはべーパーロック現象と言います。

フェードは高温になった摩擦材でガスが発生し、そのガス膜がブレーキローターの間に入り込み制動力が下がります。
ちなみに、雨の日に雨水がローターとパットの間に入り込むとウォーターフェードとなります。
高温状態のフェードで使い続けるとべーパーロックとなります。

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