いつもフィッティング野郎の野々山です。
本日もフィッティングについてです。
今日はQファクターというモノについて解説・調整を行っていきます。
Qファクターとは?
Q(キュー)ファクターと読みます。
↑の写真の距離の事をQファクターと呼んでいます。
あくまで距離を示した言葉で、モノを指している訳ではありません。
広義では、Qファクターが「広いか / 狭いか」で、バイクを倒してコーナーリングを曲がる際に、路面とペダルが接触しやすいかどうかに関わってきます。
なので、ほとんどの方が狭くしたい!となる訳なのですが、、、
僕らフィッターは考え方や見方がちょっと違います。
僕らはQファクターを見る際、以下のような症状と膝との関係を見ています。
◆Hip Extensor(腰の伸筋)から発生した力を足底(ペダル)へ伝える際に、どうしても膝への負担が生じてしまいます。
◆この膝(ひざ)への負担をどれだけ和らげるかを考える。
要は、膝にダメージを負わせない為に、Qファクター(広くするのか / 狭くするのか)を考えているのです。
ではどのように?というのを、写真&動画にて説明したいと思います。
Qファクターの調整
今回の被験体は、大阪帰りの須賀くんに依頼しました。
彼の乗っている自転車はメッチャいじっているTREKのSPEEDCONCEPTです。
どのような膝の動きかを見てみます。まずは静止画。
測量用のレーザーを膝頭から足先(人差し指)に当てて確認します。
これは、Bikefitでも行っている方法です。
この静止画でも状態が分かりますね。
レーザーに対して右膝は内へ、左膝は外へ流れています。
動画も撮ったので参考までに。
少々見ずらいですが改めて動画で見ると、
右膝(画像では左側の足)は踏み込むたびに内側に入ります。
逆に左脚(画像では右側の足)は外に開いています。
これが腸脛靭帯炎になってしまうペダリングです。
これを改善するためにBikefitがあるのです!
という事でササッ~と改善をしてみました。
レレーザーが膝からつま先まで真っすぐ下りています。
動画も用意しているのでご確認を~
漕ぎ出しは少しブレていますが、巡行しだすと安定します。
Bikefitではここまで改善できます!
今回の須賀くんのフィッティングの改善ポイントは以下です。
須賀くん改善ポイント
①クリート位置の調整
②クリートウェッジによる、カント調整。
※カント調整についてはこちらをクリック
③クリートローテーションの調整
以上3点のみです。
たったこれだけで今回は終了となりました。
施術時間は実に6分程度。。。
もちろん個々で調整ポイントは違いますので悪しからず。。。
あ、そうそう。
こんなキャンペーンも現在行っていますよ~
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