フィッティング のあれやこれ ~Qファクター~

いつもフィッティング野郎の野々山です。
本日もフィッティングについてです。

今日はQファクターというモノについて解説・調整を行っていきます。


Qファクターとは?

Q(キュー)ファクターと読みます。

↑の写真の距離の事をQファクターと呼んでいます。
あくまで距離を示した言葉で、モノを指している訳ではありません。

広義では、Qファクターが「広いか / 狭いか」で、バイクを倒してコーナーリングを曲がる際に、路面とペダルが接触しやすいかどうか関わってきます。

なので、ほとんどの方が狭くしたい!となる訳なのですが、、、
僕らフィッターは考え方や見方がちょっと違います。

僕らはQファクターを見る際、以下のような症状と膝との関係を見ています。

Hip Extensor(腰の伸筋)から発生した力を足底(ペダル)へ伝える際に、どうしても膝への負担が生じてしまいます。
この膝(ひざ)への負担をどれだけ和らげるかを考える。

要は、膝にダメージを負わせない為に、Qファクター(広くするのか / 狭くするのか)を考えているのです。

ではどのように?というのを、写真&動画にて説明したいと思います。


Qファクターの調整

今回の被験体は、大阪帰りの須賀くんに依頼しました。

彼の乗っている自転車はメッチャいじっているTREKのSPEEDCONCEPTです。

どのような膝の動きかを見てみます。まずは静止画。

測量用のレーザーを膝頭から足先(人差し指)に当てて確認します。
これは、Bikefitでも行っている方法です。

この静止画でも状態が分かりますね。
レーザーに対して右膝は内へ、左膝は外へ流れています。

動画も撮ったので参考までに。

少々見ずらいですが改めて動画で見ると、
右膝(画像では左側の足)は踏み込むたびに内側に入ります。
逆に左脚(画像では右側の足)は外に開いています。

これが腸脛靭帯炎になってしまうペダリングです。

腸脛靭帯炎についてのブログはこちらをクリック

これを改善するためにBikefitがあるのです!

という事でササッ~と改善をしてみました。

レレーザーが膝からつま先まで真っすぐ下りています。

動画も用意しているのでご確認を~

漕ぎ出しは少しブレていますが、巡行しだすと安定します。
Bikefitではここまで改善できます!

今回の須賀くんのフィッティングの改善ポイントは以下です。


須賀くん改善ポイント

①クリート位置の調整

②クリートウェッジによる、カント調整。
※カント調整についてはこちらをクリック

③クリートローテーションの調整

以上3点のみです。
たったこれだけで今回は終了となりました。
施術時間は実に6分程度。。。

もちろん個々で調整ポイントは違いますので悪しからず。。。

 

あ、そうそう。

こんなキャンペーンも現在行っていますよ~

 

本日のブログ担当:野々山
nonoyama

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